4/14/2025, 7:17:26 AM
ひとひらという言葉を知らなかった。
何か小洒落た一文に使われている言葉という認識だった。
「薄く、ちらなもののうちの一つ」。
あまりにも質素な意味を知った時、目に浮かんだのはポストから落ちた請求書の一枚、溢したシュレッダーの紙、人波の中立ち塞がる恋人たち。ひとひらはありふれた日々の事柄だと思った。さも風情ある日本語のようにあつかわれる「ひとひら」には何の趣もなかった。それでも、些末なひとひらの上に記憶と記録を重ねて意味を増やしていくことができたなら、それは素敵なことだろうと思った。
4/10/2025, 11:50:29 AM
夢を見るには疲弊しすぎている。6時間眠れば満足の生活で、変わらない天井に息が詰まる。外に出る。日差しと匂いで、ラジオ体操に出かけた朝を思い出す。束の間の幻想も人混みに掻き消され電車に乗り込む。自己啓発本を手にしたスーツとぶつかり舌打ちが鳴る。スーツをなぶり殺して、電車に乗った全員を殺して、自分も死んでやろう。ここにある夢を全てぶっ潰してやろう。出来もしない妄想で脳をアドレナリンで満たすから、今日も夢は見られない。
4/10/2025, 9:08:03 AM
朝目覚めて1人、挨拶をして、顔を洗う。元気か、と思うこともない。死を知らぬ限り、君は存在している。
海馬を通して今も侮蔑の目を向けたり、陽だまりのように暖かな時間をもたらす。ざまあみろ、とこちらも語りかける。
最後の言葉をまだ噛み締め続けている。味がしているような気がする。
元気であったかどうかは、君の訃報を受け取った時に初めて考えることにしている。