愛言葉。
最初お題を見た時は「〜言葉」とあったから、
「ああ、花言葉かあ」と早合点してしまって、ラベンダー、ベゴニア、ヒガンバナ、などと花の名前を羅列していくこと早30分。
もう一度お題をみたら、「愛言葉かいっ」となった。
愛言葉となると、おやっと思う。
花の名前のように、羅列できないのだ。
恋愛経験のなさがでてきてしまった。
多数の異性を誑かすほどの魅力はないので、それはそう。仕方ないのである。
合言葉というものがある。
玄関ドアの内と外。
どっちがどっちかは知らないが、ドアを隔てて2人がいる。
そこに合言葉を投げかけてみよ、と言葉が鍵になっちゃって、かこんとキーの解錠音が鳴るかどうかの瀬戸際外交。
当然鳴らない場合も、あり得るんだなこれが。
友達といったら、修学旅行のバスである。
後部座席に陣取って、何やらガヤガヤと叫び散らかすことがなんといっても良い。
青春の1ページを作っているのだ、という意識はその時には何も知らなかったが、今を振り返ると、1ページになっている。
バスのなかの席順は、今の時代は知らないが、当時は自由席だった。友達グループの一角がバスに乗り込み、後部座席を陣取り、その次のグループが後部座席前の左右に散らばり、なんかゲームをするという喋りをしていた。
前とか中間とかは、勉強ができる風の小規模なものがあって、ボッチは前の方しか座れない。
それを後部座席から見ることができるのだ。
修学旅行は、行きのバスと帰りのバスで雰囲気が異なっている。帰りはあとは帰るのみということで、前の連中、中ほどの連中はだいたい寝ていた。
しかし、後部座席の僕たちは、寝ようと思っても寝れない間柄。ひそひそ話をして、寝かせてくれない。
それで修学旅行が終わった学校。
放課後の空気を吸って、ようやく日常に戻れた気分になる。
「行かないで……」
呪縛霊の少女が、名残惜しい手を虚空へ伸ばした。
先祖代々の墓、と書かれている。この墓場の前で、何十年も離れられないでいる。
彼女は、自分が何で死んだかすらわからない。
自分の容姿もわからない。
髪は、長かったような気がする。
三つ編みが好きだった気がする。
髪質を気にしていた時もあった。
背が小さいことがコンプレックスだった。
しかし、霊となった今、背が低いのは、本当は老婆の様相をしているかもしれないと予想した。
すでに背骨が曲がっていることがわからない年寄り。
身体は人間であるか。それもわからない。
人に聞こうにも、霊だから視えるはずもなく、視えたら視えたで怖がられるだけ。
不可視の存在に怯えるのが、人間の個性である。見えない空気を吸って、見えないものを吐き出している。
だから、少女は何時までも孤独。
会話はおろか、自分の声色を忘れているくらいだった。
つい先程言った声も、自分の声とは思えない。
とても、とても澄んだ色だった。
少女を捕らえる墓石も、時間に苔むしたようになっている。緑が多く、文字は文字化けしている。
周りの自然も、誰かに声を焼かれたように静かに見守っている。だから澄んでいるのだ。
それなのに……、目の前から通り過ぎようとしている男の人だけは違う。
彼は違った。
彼を除けば真の孤独だった。
彼は、理由は明かさないが、年に一回のペースでこの墓に来てくれる。汗の量を見るに、この墓は山頂にあるらしい。
いつも一人で来てくれる。
季節は秋。夏ではない
可能な限りだが、苔むした墓を洗ってくれている。
頑固な苔はさすがに無理だが、それでも半分以上は綺麗にしてくれる。
どうして、どうして?
と疑問を呈するが、それでも声は届かず、そして、また今度、と山を降りていく。
「行かないで……!」
と少女は、坂道を降りていく男に声を掛ける。
すると、彼は、ふいっと顔が動き、こちらを見た。
それで終わりだ。
秋風が彼の背中を撫で、それで歩いていく。
それだけで、少女は泣いてしまった。
来年は、ちゃんと来るのだろうか。心配になった。
どこまでも続く青い空。
そこに一隻の白い雲を置いてみた。
ぷかぷかしていて、見てて安心する。
青い空って、良いよねっ。
青い空、白い雲。
白い雲……そう! しろ◯んである。
わー、しろ◯ーん!
カシャカシャカシャ……!
上下左右、スマホで写真を撮りまくってしまう私。
衣替えって面倒……。
最近、めっきり寒くなってきて、衣替えしなきゃと思ってるんだけど、「いや暖冬だから」などと、毎年思いながら先延ばしにしている。
気象庁が暖冬宣言してようがしてまいが、これが関係ございません。
先延ばしできるなら先延ばししろ!
そういうわけで、しまくっています。
しかし、数日前に季節外れの寒波が来たようで、急いでヒートテックを一枚仕込みました。
こんなときこそ頼れる奴。
ダウンコートとか、まだクリーニングに出してないし、来るなら来るって言ってほしい。
台風を見習えと思った。
お代からズレますが、最近湯たんぽを買いました。
蓄熱式の奴でして、コンセントで15分ですぐ温まるようです。すごいなあ。
電気で温める奴だと、湯たんぽって何やねんって一瞬なると思うんです。
これがね、蓄熱材に水を使っているからだそうです。
いちいちお湯を取り替えなくていいということで、便利だなー、と思ったわけなのです。
湯たんぽっていう名前がかわいい。
おふとんと相性抜群。