友達といったら、修学旅行のバスである。
後部座席に陣取って、何やらガヤガヤと叫び散らかすことがなんといっても良い。
青春の1ページを作っているのだ、という意識はその時には何も知らなかったが、今を振り返ると、1ページになっている。
バスのなかの席順は、今の時代は知らないが、当時は自由席だった。友達グループの一角がバスに乗り込み、後部座席を陣取り、その次のグループが後部座席前の左右に散らばり、なんかゲームをするという喋りをしていた。
前とか中間とかは、勉強ができる風の小規模なものがあって、ボッチは前の方しか座れない。
それを後部座席から見ることができるのだ。
修学旅行は、行きのバスと帰りのバスで雰囲気が異なっている。帰りはあとは帰るのみということで、前の連中、中ほどの連中はだいたい寝ていた。
しかし、後部座席の僕たちは、寝ようと思っても寝れない間柄。ひそひそ話をして、寝かせてくれない。
それで修学旅行が終わった学校。
放課後の空気を吸って、ようやく日常に戻れた気分になる。
10/26/2024, 2:12:37 AM