1/19/2025, 10:22:31 AM
わたしと君は、鳥としまうまみたいでした
地に足がついた君に安心してとまり、
君は私の旅の話を興味深げに聞いていました
穏やかな時間がとても好きでした
風が吹いて、
わたしは旅立ち、あなたは群れに戻りました
群れの中のただ一人の君へ
これからも元気でいてね
遠くから、群れをぼんやり見つめ、
次の風を待つのでした。
#ただひとりの君へ
1/7/2025, 11:00:42 AM
自転車は悲鳴を上げ、漕がずとも進んだ。
シャツが背中に張り付き
銭湯帰りの髪の毛を吹き付けた。
左右に揺れたら?
ブレーキがやきついたら?
笑顔をはりつけて、
硬直して進む。
絶対一人ではこないな。
前の歓声を聞いて少しほころんだ。
#追い風
12/2/2024, 11:36:39 AM
暗闇は魅力的な落とし穴
危ないと言われるからこそ
見るだけなら聞くだけなら片足だけなら
みんなはまってく
#光と闇の狭間で
12/1/2024, 10:15:31 AM
遠すぎるものは
手が届かないものは
だれも知らないものは
とりあいにはならない。
手が届きそうなものには
たくさんの手が伸びてくる。
手に触れて
だれにでも手が届くと
とたんに興味を失ってしまう
#距離
12/1/2024, 10:00:31 AM
君は苦しい道を通ってきた
そして、木陰にひざまずいて倒れ込んだ。
その道で浴びた毒や、刺さったトゲで
もう歩きたくないと体をどんどん小さくしてる。
時が経って、
見える傷が治っても、君はまだ治ってないと
不幸の草むらにしがみついている。
強く暖かな日の光になって
その背中を温めてあげられたら
どんなにいいだろうか
君がやっと立ち上がったら、
今度はその背中をそっと押してあげよう。
#泣かないで