世界の終わりに君と
明日の話をたくさんしたい。
待ち合わせして目が合った時の一瞬の無表情
並んで歩いている時の指先
耳たぶを触りながら話す癖
名前を呼ぶときの唇の動き
すべてが愛おしい
わたしだけのものにしてしまいたい
だれにも渡したくない
友達のままじななくて
たった一人の最愛の人になりたい
好きな男の話は聞きたくない
これ以上笑ってはいられない
だから……お願い
私の名前をもう一度呼んで。
好きになるつもりはなかった。
初めて会った時から苦手意識があって
無意識に避けていた。
どこに苦手を感じたのか。
一重の切長の目だったか、少し強めの言葉だったのか、感情が伝わらないとこだったのか。
その全てだったのか。
今となってはもう思い出せないほどに、その全てに愛おしさを感じてしまっている。
私にとって彼は上司と部下であるけど、それ以上を望んではいけない。
彼にはもう帰りを待つ家族がいるから。
これ以上は進めない道に歩み続けるわけにはいかない。
この先は崖になっている。
なのに、私は……崖の下を覗きたいと思ってしまう。
怪我をするだけなのに……
この先の道を私なら作れると思ってしまう。
私は既に失恋しているのに。
あの頃不安だった私へ
正直、過去の不安と今の不安に大差はありません。
未来に希望は持たないで下さい。
そこまで状況に大きな変化はありません。
つまり、不安は不安で横に置いておけば
他の状況も大きな波もなく平穏な日々です。
なので、一番大事な事は自分を大事にして、
楽しいと思う方を選び続ければいいわけです。
それでも不安がなくなる事はありません。
不安があるからこそ、常に冷静な自分もいます。
悪いことばかりじゃありません。もちろん、いい事ばかりでもありません。
それはそれでいいのです。
どうか、笑顔でいられる方へ歩んで下さい。
明日誕生日を迎える。
38歳。
自分がこんな年齢になるなんて想像していなかった。
ずっと若いままだと思っていた。
結婚はしていない。付き合っている人すらいない。
マッチングアプリは利用したことはない。
まだ偶然の出会いで、燃えるような恋をと友人に話したら「古い」と一蹴された。
それから付き合うことも結婚も、めんどくさくなっている。
自分の理想は古いと言われても、私は私の理想を求めていきたいし、時代や流行ではない私だけの人生を歩みたい。
明日38歳になる私を私が応援したい。
今日と同じ明日がきたとしても、やり残したことも後悔もない。
それがずっと続いて一生独身だったとしても、私が選んだ道だから、それでいい。
だから、明日もまたいつもと同じ
私らしい私で。