まだ忙しいの?もう繁忙期は終わってるのに、
何か別の仕事が入ったの?
連絡はまだ?まだ出来ないの?
何度も思った。連絡は?連絡は?
早く会って話がしたい。
会えなかった分、いろんな話をしたい。
「きっとまだ忙しくて出来ないんだ。」と
自分に言い聞かせ、ひたすら電話を待った。
やっと連絡が来て、私達は再会した。
やっぱり、別の仕事に追われていた、という
ことだった。
連絡してきた彼は、「やっと(仕事が)
終わったー。」と、多忙から離れて気が抜けた
ような声で話した。
「私のことを、忙しいなか、ちゃんと考えて
くれてたんだ。」と、嬉しく思った。
あんなに、まだ?まだ?と思ったこと、
今までにあったかなあ。
相手の事情はよく分かっている。それでも
早く連絡してほしいという気持ちは
止められなかった。
早く会いたかった。
いずれ離れていく関係になるとも知らずに…。
「溢れる気持ち」
「Kiss Kiss」という曲を思い出した。
今はもう活動していないアーティストで、
とにかく私はこの人のファンだった。
優しいメロディーで、優しい歌い方。
全部英語の歌詞だったので、
覚えるのが大変だった記憶がある。
Kissのつく曲なんて山ほどあるけど、
あ、と思い出したのは、この曲。
きっと、ファンだった頃のいろいろな思い出が
あるからだろう。
久しぶりに、聴いてみようかな。
「Kiss」
1000年先も、その先も、
ずっと一緒にいたい。
恋愛している時は、
そんな出来るわけのない事を
本気で願ってしまう。
時間なんて関係無い、
ただ一緒にいたい。
それだけ。
私もあの頃は、「このままでいたいな…」
と思ったりしていた。
別れて家に帰ると、もう次に会える日のことを
考え、その日になると、「今日やっと会える」
と、何をしていても心ここにあらず、だった。
今はそういう事は無いのだけど、
その頃を思うと、懐かしい。
私にも、あんな時期があったなあ、と。
1000年先も、その先も。
それは、離れたくない、一緒にいたいという、
人の永遠の願いかもしれないと思った。
「1000年先も」
花にも花言葉にも詳しくはないけれど、
この花の花言葉は知っている。
単に、どちらにも「忘れ」という単語が
入っているから覚えやすかっただけだ。
「私を忘れないで」…か。
その人の意識の中に、自分が存在している
という事は、単純に嬉しい。
いるだろうか、私の事を覚えてくれている人
また、私に「自分の事を覚えていてほしい」
と思っている人。
できれば、「忘れないで。」と言わない、
そういう縁を繋ぎたいものだ。
「勿忘草」
子どもの頃は、どれだけ高く漕げるか、
いつも友達と競っていたっけ。
力いっぱい、膝を曲げて、
なかなかの速さで漕いでいた。
今にして思うと、あんなスピードで、
よく怖くなかったものだと思う。
まあ、それが子どもというもの。
危険の予知などせず、後先も考えず、
ただ高く漕ぐ事に夢中だった。
近所にある公園は、昔は遊具が結構あったが、
老朽化なのか、どこかから苦情でも出たのか、
いくつかが取り壊されてしまった。
その中で、ブランコは今でも残っている。
雪の多い地域だからなのか、冬になると、
鎖を束ねて支柱に巻きつけている。
子どもがふざけて乗らないようにだと思うが、
雪がとけたら、また子ども達の元気な声が
聞こえてくるだろう。
かつての自分がそうだったように、
子ども達も、その時をきっと楽しみに
待っていることだろう。
「ブランコ」