あれから何度かあなたの夢を見たよ。
いろんなシチュエーションの中で。
何で今頃?って思ってた。
たくさんの時間を一緒に過ごしたね。
ごはんを食べに行ったり、
いろんな話をして笑ったり、
時には、ぶつかり合ったりもして。
あなたと過ごした時間は、
本当に夢のようだった。
人に、夢と書いて「儚い」。
だから、脆いのかな。
虚しく消えていくのかな。
あなたと過ごした時間は、
まるで夢のようだった。
もう会えない人であるのなら、
二度と夢の中に出てこないで。
「こんな夢を見た」
人間の心は、
過去や未来を行き来していて、
「いま、この瞬間」を意識する
というのは、意外としていない。
いろんなところに意識が飛んでいる。
過去に後悔、未来に不安。
自分を否定、非難することがあっても、
その状態を受け入れて、
客観的に自分を見てみる。
「自分を悪く思っている自分がいるな。」
「失敗したけれど、また頑張ろうと
思っている自分をがいるな。」
評価や判断をせずに、
そのままを受け入れる。
いまの、この瞬間に戻って来る。
「マインドフルネス」。
ざっくり言うと、こんな考え方。
マインドフルネスを身につけられたなら、
タイムマシーンって必要ない、って
思うのかもしれない。
「タイムマシーン」
日が暮れるのが早くなった秋の夜、
「そこにいる」のに「そこにいない」
彼女に会いに行った。
友達は、「きれいだね」と言って泣いた。
けれど私は、死化粧をした彼女を
きれいとは思えなかった。
仕事で心を病んで、通院を始めた頃
だったからだろうか。
葬儀には出なかった。
私の携帯には、今でも彼女の番号が
登録されている。
ごめんね、友達甲斐のないやつで。
自分だけが可愛くて。
感情は無くなっていても、
自分のことは守っていて。
こんな友達でごめんね。
ごめんね。
「特別な夜」
いつだったか、ポストが設置されてるって
話題になったね。
海から届く手紙。
ちょっと、もらってみたいかも。
「海の底」
痛い目も見たのに、
会わなくなって時間が経ってたのに、
凝りもなく自分から連絡して、
でも会ってくれたから、
まだ好きでいてくれると思ってた。
もう連絡し合う関係でなくなったから、
あの日々は、遠い昔の事。
思い出もだんだんと薄れていく。
でもそれでいいのかも。
会いたい気持ちが、きっと
強くなるだけだから。
「君に会いたくて」