まにこ

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1/22/2025, 10:51:13 PM

腹がどうも、膨れてならない。
ポツリ、呟いたその台詞を聞いて確りと抱き締める。
「ようやったのう」
何が何だか分かっていないような顔、鳩が豆鉄砲喰らったとはまさにこのことか。
これでお前はもう逃げられない、そもそも逃がすつもりも毛頭無かったのだが。
儂からの贈り物、それはお前の預かり知らぬところで大事に大事に育ってくれていた。
「おのこかのう、めのこかのう」
その言葉を聞いた途端、みるみるうちに青ざめていくお前の顔。
それには素知らぬフリをして腕の中で震えるお前をより一層ギュッと抱きしめてやった。

1/22/2025, 12:51:27 AM

まだまだ未知の領域をゆっくりと進んでいく。
傷つけないように、優しく、解すように丁寧に。
指の感覚だけでは分からないから、様子をしっかりと確認することがあなたの羅針盤になる。
突如ビクン、と跳ねる組み敷いた身体。そこには甘やかな声までついてくる。
思わず宝物を見つけた子供のように嬉しくなった。
「ここですね」
素直じゃないあなたは決して首を縦に振らないけれど、全ては身体に聞けば良い。
愛しい愛しい羅針盤。

1/20/2025, 9:52:43 PM

昨日の仲間が今日は屍、なんてザラにあった。
生き地獄とは正にこのこと、生きてても地獄、けれど死ぬのは真っ平御免だ。
敵に突っ込んで行き、死を求める雄叫びを上げつつも、前日には心の底から生を乞うていた。
明日もきっと変わらない、死と隣り合わせな時間に向かって歩いていくだけ。
いつか終わるいつか終わる、そんな夢も希望も無い願い中で今を生きる。

1/20/2025, 1:08:02 AM

一番近くで君をみていた。
何かに真剣に取り組む君の眼差し、打ち破れてくたくたに崩れるように眠る君の寝顔、泣き顔だったり笑顔だったり、ころころと本当によく変わるんだ。
君のライフステージが変わる度に少しずつ大人になって、精神面も強くなって。
これからも多分、君のことを一番近くで見ている私でありたいな。
ただ一人の大切な君へ。私から私より。

1/18/2025, 11:37:35 PM

身を切るような寒さで目が覚める。
カーテンからは漏れ出る朝の光。
さて、毎朝のルーティンを始めないとな。
水道を捻る。冷たい、シャキッとさせられる宇宙の水。
それを手のひらで掬って顔をバシャバシャ洗って、完全なる脳の覚醒を促す。
今日も一日を始めよう。

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