腹がどうも、膨れてならない。
ポツリ、呟いたその台詞を聞いて確りと抱き締める。
「ようやったのう」
何が何だか分かっていないような顔、鳩が豆鉄砲喰らったとはまさにこのことか。
これでお前はもう逃げられない、そもそも逃がすつもりも毛頭無かったのだが。
儂からの贈り物、それはお前の預かり知らぬところで大事に大事に育ってくれていた。
「おのこかのう、めのこかのう」
その言葉を聞いた途端、みるみるうちに青ざめていくお前の顔。
それには素知らぬフリをして腕の中で震えるお前をより一層ギュッと抱きしめてやった。
1/22/2025, 10:51:13 PM