まにこ

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12/30/2024, 9:15:40 PM

今年はオタ活にほぼ全振りした1年だったように思う。
引越しは出来なかったが、その下準備に着手できただけでも良しとせねば。
来年はオタ活から保護活動へと少しづつシフトしていく予定。
やりたいこととやらねばならないことが次々湧いてくるのはきっと幸せなことなのだろう。
周りの人に感謝、今生きていられることに感謝。
ああ、そうだ。
今年は最愛の娘、ガチャ子を失った年でもある。
別れがあれば出会いもきっとあると信じ、ひたすら前へ前へと進んでいこう。
そんなこんなで皆様どうぞ良いお年を。

12/29/2024, 10:21:40 PM

炬燵の上、カゴの中に山盛りに積まれていたみかんは殆ど落っこちてしまった。
それもそのはず、ガタガタと揺れる炬燵のせいで。
床の上、ころりと転がるみかんに思わず手を伸ばそうとするも、後ろからその手を柔らかく絡め取られる。
「これ、こちらに集中せよ」
耳元の甘い囁きが却って今は苦しい。
嗚呼目の前に転がるみかん、後で回収するしか無さそうだ。

12/28/2024, 11:52:54 PM

「今日こそ貴様を倒す!」
いつもの如く果たし状片手に現れた男を見て、やれやれと肩を落とした。
「実は明日から冬休みでね、もうすぐ家に帰らなきゃならないんだ」
「そ、そうなのか」
あからさまに落胆した様子の男にそっと耳打ちする。
「しばらくは会えないからこれで我慢してね」
ちゅ、と頬に触れるだけの接吻を落とす。その瞬間、火がついたように赤くなる男。果たし状をポトリ、落としてしまった。
「今度は普通に会いに来てくれると嬉しいな」
ニコリと微笑み、くるりと背を向けた。後ろで何やら喚いているようだが、恐らく気にしなくても良さそうだ。

12/27/2024, 11:55:55 PM

ハッと目が覚める。
時計を見たら針が思いきり約束の時間を超えていた。
慌てて傍らにあるスマホを確認するとたくさんの着信履歴が残っている。
その履歴の着信相手に掛け直すも相手は出てくれない。
布団から飛び起き、顔を洗いながら再度電話を掛けるもやはり相手は出てくれなかった。
朝食をすっ飛ばし適当に身支度を整えて家を出る。待ち合わせの場所に全速力で向かう。
冷たい風が肺を冷やす。悴む手を温める手袋なぞ持ち出す余裕は無かった。

12/27/2024, 12:36:54 AM

たとえば盆の上に零れた水ですら、長い時間を掛けて空気中に溶けて消えていくのだ。
今あるものがこれからもあり続けるとは限らない。
君が言ってくれた「好き」という言葉ですら、次の瞬間には刻一刻と変わりゆくというのに。
それに縋り続けることの苦しさと恐ろしさを、私は嫌という程知っている。
だったら最初から応じなければ良い。
「ありがとう」
それだけ言って去ろうとする私の手首を君は確りと掴む。
「信じて……頂けませんか?」
曖昧に微笑むだけの私をどうか許してほしい。

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