紅葉が燃えるように真っ赤に色づく季節になったはずなのに、どうしてこんなに暑いんだ?
四季はどこへいった?
秋を置き去りに冬が来そうだ。
寒さに燃えるような真っ赤な葉っぱを楽しむのではなく、葉っぱを燃やして焚き木でもするべきかな。
月明かりが綺麗だ。
もう秋となり月見の季節になった。
だからなのか月がものすごく綺麗で暗闇を照らしている。
ああ
なんてすてきなのか
なんて優雅な気分になるのだろうか
この月の光はきっと私たちが夜の闇に飲み込まれないように照らしているに違いない
そんなくだらないことを考えながら、私は縁側で月見団子とお茶を食しながらのんびり過ごしている。
さて明日はどんな朝が来るのだろうか
ああ仕事だわ
でもまあ今宵はそんな現実など忘れて和歌でも作ろうではないか
タイトルは
Moonlightってところかしら
あれ?
和歌っぼくないって
そんなこと気にしない
令和らしい和歌を書くだけよ
今日はものすごく疲れるの。
だから、今日だけは家事をお休みすることを許してほしい。
お♡ね♡が♡い♡
あ♡な♡た♡
誰かがそこにいたようだ。
いったい誰なのかはわからないがたしかに人がいた痕跡が残っている。
なぜならそこに置かれていたタバコからは匂いが漂っていたからだ。だれかがタバコを吸ってそのままこの場所に捨てたのだろう。
まあ、普段は誰もいない雑草だらけの公園だ。禁煙ブームのなかでタバコを吸うにはうってつけの場所だろう。
だが、誰もいないからって痕跡残しては意味がない。
どうせ吸うならこんなところにタバコのかすを捨てないでほしいものだ。
どこの誰かは知らないけど、もう少しかんがえてほしいものだ。
そんなことを考えながら、私は今日もだれもいない公園の中のゴミ拾いをするのであった。
足音が聞こえたような気がして私は振り返る。
だけどだれもいない。
気のせいかなあと思い歩いているとまた足音が聞こえてくる。
いったい何の足音だろうかと耳を澄ましてみる。
じっと聞いていると遠くから聞こえていた足音がだんだん近づいてくることに気づいた。
私は怖くなってきて急いで歩くことにした。
聞こえる。
まだ聞こえる。
でも遠い。
近づいたかと思うと遠くなっていく。
なんだろう?
この足音はいったいなんだろうか?
私はその正体を知りたくなった。
だから、おもいっきり足音が聞こえてくる方向へと走り出した。
すると足音はだんだんと遠くなっていく。
やがてその音がきえた。
いったいなんだろうかと私が首を傾げているとまた足音が聞こえてきた。
それも一つではない。
無数の足音が遠くから聞こえたくるのだ。
いったいなんだろうかと顔を上げてみると、川の向こうに多くの人たちが私のほうをじっとみていたのだ。