足音が聞こえたような気がして私は振り返る。
だけどだれもいない。
気のせいかなあと思い歩いているとまた足音が聞こえてくる。
いったい何の足音だろうかと耳を澄ましてみる。
じっと聞いていると遠くから聞こえていた足音がだんだん近づいてくることに気づいた。
私は怖くなってきて急いで歩くことにした。
聞こえる。
まだ聞こえる。
でも遠い。
近づいたかと思うと遠くなっていく。
なんだろう?
この足音はいったいなんだろうか?
私はその正体を知りたくなった。
だから、おもいっきり足音が聞こえてくる方向へと走り出した。
すると足音はだんだんと遠くなっていく。
やがてその音がきえた。
いったいなんだろうかと私が首を傾げているとまた足音が聞こえてきた。
それも一つではない。
無数の足音が遠くから聞こえたくるのだ。
いったいなんだろうかと顔を上げてみると、川の向こうに多くの人たちが私のほうをじっとみていたのだ。
10/2/2025, 12:15:15 PM