「スマイル」
笑顔をもらうしあわせ。
笑顔をあげるしあわせ。
笑顔は、
人間が一番シンプルで
美しい動作かもしれない。
悲しみの中にいると
凍りついた塊が膨らんでゆく。
笑いかけてもらうと
笑い薬は、体の奥深く染みわたり
凍ってた悲しみをゆうるり、ゆうるり
溶かしてくれる。
だから、たくさん、笑顔を
もらおう。
そして、悲しみ人を見つけたら
今度は、私がたくさん笑顔を
届けてあげよう。
スマイル。
スマイル。
あなたに届け。
「どこにも書けないこと」
私の怖かった不思議体験談。
2019年、
自分の中に封印していたのだけど、
もう怖くなくなったから、たぶん
浄化した感じがするので
この話しを、解放します。
夜中、午前2時。
すごく怖い夢にうなされた私。
具体的に何がどう怖いかわからないのだけど
夢の中では、何か不快なものにひどく
怯えていたのだと思う。
なにせ夢なので漠然としている。
急に夢の中の場面が変わり
私は、自宅のリビングに立っていた。
リビングの大きな窓の向こうに庭がみえる。
そして窓の外側に妹が、立っていた。
4年前に病気で亡くなった妹だ。
妹が「お姉ちゃん、窓閉めたから」と、
私に話しかけてきた。
「えっ?窓を閉めた?何?」
ガラス窓の向こう側に佇む妹は、
私の質問に答えない。
その瞬間、私は、目が覚めた。
そして、となりに寝ていた夫が
今まで聞いたことのない声で
うわぁ~、うわぁ~、と叫びながら
うなされていた。
何か、異常な異変を感じ、あわてて夫を
ゆり動かしながら、起きて、起きてと
叫んだ。
夫は、目を覚ましたが、何もなかったかのように
きょとんとしていた。
「すごい声で叫んでうなされていたのよ。」
私は、怯えながら夫に説明すると、
何も怖い夢も見ていない。
叫んだ記憶もないという。
挙げ句
「何お母さん言ってるの、寝ぼけてるんじゃないか」と言われた。
あの生々しい叫び声、私、寝ぼけるわけない。
丁度、私と夫がうなされた時間帯は、
午前1時~2時頃。
昔の人が丑三つ時と言って
霊界の扉が開き、悪いものが出入りする
時間帯だ。
私達は、きっと何かにとりつかれたのだ。
妹が夢に出てきて、窓を閉めたからと
言っていたのは、きっと悪いものが
入ってこないようにしてくれたのだ。
私達を妹が守ってくれた。
この体験は、思い出すたび
背筋に恐怖が走るのだけど、
もう会えないはずの亡くなった妹が
夢でも私を助けに会いに来てくれたと
思うと胸の奥が熱くなった。
だけどまたあの得体の知れない
何かが悪さしないか、不安は、消えない。
今は、寝室の枕元に神棚にお供えした盛り塩を
置いて私達は、眠っている。
溢れる気持ち
本屋で911同時多発テロで家族を
亡くした人が出版した本を立ち読みした。
突然大切な人が目の前から消え
いつでも伝えられると思っていた
言葉がもう伝えられない悲しみ。
悲しみと後悔が溢れた本だった。
読者に呼びかける作者のメッセージは、
生きているうちにあなたの大切な人に
きちんと思いを伝えてほしい、だった。
翌日、末期ガンの妹の病床を見舞った時
あの本のことが浮かび、もう私の声など
聞こえない昏睡の妹に耳元に話しかけた。
15歳の息子のこと。
高齢の母のこと。
後のこと全部私が引き受けるから。
大丈夫だから。
ありがとう。ありがとう。
妹でいてくれてありがとう。
これから天国に旅立つ妹にありったけの
浮かぶ言葉を繰り返した。
妹が心配なく安心して旅立てるように。
私のような頼りない姉じゃ
ちっとも大丈夫なんかじゃないのに。
それでも、私の中から溢れる思いは、
止まらない。
言葉をかけ続けた。
妹が最後の力を振り絞って
うっすら目をあけて私をみた。
私の言葉は、届いた。
良かった。
静かに目をおろし妹は、天に召された。
溢れた思いをたくさん、言葉にして
伝えた時、最後は、感謝の言葉だった。
溢れたのは、ありがとうだった。
「1000年先も」
この世で出会う人は、前世でも関わった人が
生まれ変わってまた出会うと教えてくれた人が
いた。
前世で娘だった人が今世で母だったり。
私の夫が前世は、弟だったり。
恋人たちが今世は、姉妹なんてことも。
人間、どんなに頑張ってもせいぜい100年の命。
精一杯、人生を謳歌して出会いに感謝して
生ききろう。
生まれ変わって、再び出会っても
前世の記憶は、ないからお互いをわからない。
それってちょっと悲しいけれどね。
何度も何度も出会うのに、愛した人は、
次は、自分の子供だったら、
たくさん、母として愛情を注ごう。
友として出会ったら、たくさん
友情を育もう。
私には、どんな形で巡りあっても
もう一度会いたい人たちがいるよ。
変わらないのは、相手を思いやる愛。
1000年先もきっと人間は、
「愛」を持ってると信じたい。
「勿忘草」
私を忘れないで。
私を忘れないで。
私を忘れないで。
庭の片隅に咲いている。
小さな花だから、
精一杯メッセージを出しても
気づかない。。
お母さんが亡くなった日に
「私を忘れないで」
母の耳もとに
私もそっとささやいた。
お母さん聞こえた?
「私を忘れないで」
春になったら
たくさん摘んでお母さんの
お墓に供えよう。