6/30/2024, 12:09:39 PM
赤い糸、ようやく見つけた相手なのに。
絡まって、引っかかって、よれよれに。
でも赤い色は前よりずっと濃いみたい。
やっぱり貴方じゃなきゃ駄目だ。
6/29/2024, 11:11:54 AM
青春の日、島に渡って見た入道雲。
記念写真の後ろで眩しく写っている。
あの頃の私たちは元気に溢れていて。
入道雲みたいに希望が満ちていた。
あれから何年経っただろう。
入道雲を見るたびに潮風と土の香りとスイカ割りの思い出と。
もう二度とは戻らない日々が蘇る。
6/28/2024, 10:06:45 AM
あの夏、私は入院していた。
同級生が受験勉強をしている間、ずっと病室の窓から外を見ていた。
私はいったいどうなるんだろう。
そんな事を考えても何かが変わるわけではないのに。
お見舞いに来てくれた友人の姉にこどもができて、私は叔母さんになるんだ、と言っていた。
私はこどもを持つことはないだろう。
誰かに愛してもらうことも無理かもしれない。
本当に絶望すると人は涙など出なくなるものだ。
病院の空調だけが鳴り続けている。
これからどんな夏が来てもあの夏ほど空っぽな夏はないはずだ。
6/27/2024, 10:03:54 AM
ここではないどこかで暮らしている自分を想像する。
別の選択をしていた、私。
それは田舎で牛飼いになっていたり、
同級生と結婚して母親になっていたり、
デザイナーとして徹夜仕事をしていたり、
する。
選ばなかった私の人生が別の宇宙で営まれている妄想。
別の私がそれぞれやっているから、
私は今の私でまあいいか。
6/26/2024, 10:38:43 AM
君と最後に会った日、それは透明な窓越しだった。
君は私の顔を見て流れてくる涙を何度も拭っていた。
私も涙声だった。
変わってしまった君と、それを止められなかった私。
どしゃ降りの雨の日。
そっと渡した本は読んでくれた?
その後で桜散るいつもの散歩道の話をしたね。
また、会えるのを待っています。