テーマ「天国と地獄」
⚠個人的な恨みが強い愚痴のため、不快になる可能性有
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かけっこ。競走。ようは運動会。
外で体を動かせて、退屈な授業もない。
運動が好きな子はヒーローになれる、天国の行事。
でも、私はそうではなかった。
運動会とは罰である。
足が遅い・運動が苦手な子を全校生徒とその保護者、先生みんなで晒し上げる(意図せずとも)、地獄の行事。
しかも何日も何週間も前から、1日中暑いのもキツイのも耐え、練習をしなければならない。
情熱を勘違いした指導者の、高圧的な命令と理不尽な叱責を受けながら。
本番で恥をかくために、練習でも恥をかきながら!
運動会で得たものなぞ、なに1つとして無い。
自分は駄目だという劣等感と無気力の増幅。
強制された挑戦に、衆人環視の中で失敗する恥辱。
しかし努力するわけではない、醜い自尊心と怠惰。
1ヶ月ほどの運動会期間中。自己嫌悪で心身はぐちゃぐちゃだ。
私はどんな罪故に、運動会という地獄で罰を受けなければならなかったのか。
もしや、学校という世界では、運動オンチは大罪なのだろうか。いや、そうに違いない。
学校とはなんとも理不尽な世界である。
テーマ「月に願いを」
星じゃなくて?と疑問をいだいた。
願うなら星が一般的だろう。流れ星しかりピノキオしかり。
夜空に浮かぶものならどっちでもいいのだろうか。
そうであれば、いやにテキトウだが...
ま、月は昼間も見える分、願うチャンスも多い。
月は形を変えても姿が消えても、必ず満ちた姿を見せる。落ちる星より、希望に溢れてそうでもある。
意外に星より願いを叶えてくれそうでは?とだんだん期待もしてしまう。
柄じゃないが、今晩月に願ってみようか。
テーマ「あの頃の私へ」
明日の私は明後日の私に頼むし、
明後日の私は来週の私に頼むし、
結局始めるのはブチギレられた2ヶ月後の私だぞ。
多くは望まんから、ちょっとだけでもやっとけ...
テーマ「逃れられない」
眠気
テーマ「透明」
「暑いね」
駄菓子屋で買った緑色のビンを渡す。
「開け方わかる?」
「さすがに」
彼女は苦笑いで玉押しを飲み口に乗せる。
左手で持ったビンに右手で押し込んだ。
しかし、炭酸の勢いに驚いたのか、右手をすぐに外してしまう。
「わわわ!わーー!」
そこからはお約束どおり、あふれたラムネは左手を通り、白いワンピースをびしょびしょに濡らす。
悲鳴を上げ慌てふためく彼女に、僕は青空高く大笑いする。
「ちょっと減っちゃった...」
彼女は太陽に透かした瓶を、ちゃぷんと回した。
片目をつむった白い頬に、赤と青の影が浮かんでいる。
「赤と青のビー玉だ」
大きな目をさらに大きくし、しげしげと顔をかたむけた。
コロンとビー玉が転がり、小さな泡がぷくぷくと浮かんで弾けた。
「きれい」