胸の鼓動
好きな鼓動なんて1度もない
生きていることに好き嫌いなんてなくて
鼓動はずっと意味なく騒いで
私を弱く苦しくする
もっと
もっと
もっと強く
もっともっともっともっともっともっともっともっと
強く強く強く
苦しくなりたい
命の灯火なんか比にならないくらい
愛を超えた感情を持って
幻を掴みたい
不完全な僕
その日から僕は、顔を洗い始めることにした。
目の前に映る自分が、どれほどのものか知りたくて。
月明かりが照らす光だけじゃ、
完璧に見ることが出来なかったから。
その日から僕も、顔を洗い始めることにした。
目の前に映る、鏡が汚れているのか知りたくて。
磨かれていないのがどちらなのか、
どちらか完璧か分からなかったから。
でも、もし。
鏡に映る自分が、そもそも「自分」じゃなくて、
「鏡に映る自分」以外の何物でもなかったら、
僕の信じた完璧って、一体何だったんだろ
朝日の温もり
夜中にそんなタイトルやめてよ
今必要なのは深夜の冷たさで
それを全身で浴びたいんだから
それを浸透させたいんだから
例えば夜の風に乗って
街の空を闊歩できるとしても
きっと僕は気まずくなって
人の目を気にして戻るんだから
月まで飛んで行けるなら
話は全然変わるんだけど
それはなんでか叶わない
それが創作のお決まりらしい
結局僕は月を夢見て
気がついたら朝日を見てる
それはとても嫌な気分だけど
温かくて、気が悪い
最悪
そんな言葉を言ったら別れよう
そう、子供ながらに約束したんだ
少し背を伸ばした、かっこつけで
少し足を突っ込んだ、死にたがりの言葉
終着駅のチケットを予約しておきたかったんだ
煙を目印に道を決めて
ただその方へと歩を進めても
その子は僕を止めた
「煙は嫌い」
結局僕は乗り損ねた
高いチケットだったから
次の電車もそれ以上じゃないと割に合わない
だからまだ、もう少し待たないと
ほんと、最低
「ごめんね」
ちょっとらしくない詩を書きたくなっただけなの
背伸びしたくなる日もあるじゃん?
塀で囲まれた箱庭を
抜け出すつもりはないのだから
だからどうか安心して
私の居場所は変わらないから
私が苦しむ声を聴きながら
私が苦しむ詩を読んで