Nijiame

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6/9/2024, 6:19:25 PM

朝日の温もり


夜中にそんなタイトルやめてよ

今必要なのは深夜の冷たさで

それを全身で浴びたいんだから

それを浸透させたいんだから


例えば夜の風に乗って

街の空を闊歩できるとしても

きっと僕は気まずくなって

人の目を気にして戻るんだから


月まで飛んで行けるなら

話は全然変わるんだけど

それはなんでか叶わない

それが創作のお決まりらしい


結局僕は月を夢見て

気がついたら朝日を見てる

それはとても嫌な気分だけど

温かくて、気が悪い

6/6/2024, 6:08:12 PM

最悪


そんな言葉を言ったら別れよう

そう、子供ながらに約束したんだ

少し背を伸ばした、かっこつけで

少し足を突っ込んだ、死にたがりの言葉

終着駅のチケットを予約しておきたかったんだ

煙を目印に道を決めて

ただその方へと歩を進めても

その子は僕を止めた


「煙は嫌い」


結局僕は乗り損ねた

高いチケットだったから

次の電車もそれ以上じゃないと割に合わない

だからまだ、もう少し待たないと

ほんと、最低

5/30/2024, 1:10:05 PM

「ごめんね」


ちょっとらしくない詩を書きたくなっただけなの

背伸びしたくなる日もあるじゃん?

塀で囲まれた箱庭を

抜け出すつもりはないのだから



だからどうか安心して

私の居場所は変わらないから

私が苦しむ声を聴きながら

私が苦しむ詩を読んで

5/28/2024, 4:14:27 PM

半袖


少し先の夏が

君の手を振る半袖に

チラッとだけ見えてしまった


きっとそれは

君にとって なんでもない夏なのかもしれない

けどそれは

僕にとって 見てはいけない甘すぎる夏で


君の夏休みは毎年来るけど

ぼくの夏休みは ずっとここから進めない

5/18/2024, 7:05:49 PM

恋物語


誰かの音になるのが嫌だった

どんなに有名でも、どんなに無名でも

その音が救世主様に見つかって

美しい音色と称賛されて

美しい救世主様の音になるのが嫌だった

その昔、僕は恋をした

僕にとって人生そのもので

世界なんか些細なことだと

本気で信じた日があった

あれから、世界は僕を見なくなって

彼女は救世主様に見つかった

叶う気持ちを愛とするなら

叶わない気持ちは恋として欲しい

今でもずっと届かない

あの夏の夢と、その旋律に

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