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恋物語


誰かの音になるのが嫌だった

どんなに有名でも、どんなに無名でも

その音が救世主様に見つかって

美しい音色と称賛されて

美しい救世主様の音になるのが嫌だった

その昔、僕は恋をした

僕にとって人生そのもので

世界なんか些細なことだと

本気で信じた日があった

あれから、世界は僕を見なくなって

彼女は救世主様に見つかった

叶う気持ちを愛とするなら

叶わない気持ちは恋として欲しい

今でもずっと届かない

あの夏の夢と、その旋律に

5/18/2024, 7:05:49 PM