Nijiame

Open App
2/12/2024, 3:09:12 PM

伝えたい


言葉が溢れた
濁流なんてちゃんと見たこと無いのに
夏の急激な流れを見ても
それを濁流だと認識したことは無いのに

言葉が 口ではなく頭の中で溢れた








マニュアル本を常備してるの

それでいつでも消えちゃえるように

今度紐を買おうと思うの

それでいつでも消えちゃえるように




理解出来ても、共感できなかった
理解出来たからこそ、大嫌いになった




知らない彼女は笑ってた

世界一悲しい作り笑いで

その本は

その紐は

その思想は

その顔をするためにある訳じゃない

我儘でも そう伝えたかった
















詩を語るほどあなたには

詩と向き合おうとしましたか

詩を横に夢へ落ちるのが

あなたには理解できますか

詩を書き綴るその行為が

どれだけの価値か分かりますか

いつか詩を綴るために

何をすればいいかお分かりですか




詩人舐めんな、ばーか。

2/12/2024, 2:49:09 AM

この場所で


やけに埃臭い灰色のベッド

カーテンの隙間から差す光が

空っぽを充満する部屋に

輝きを求めていた

天井は妙に近く感じられ

手を伸ばせば届きそうで

空の彼方まで

きっと冒険できた

使い古したヒーターは

ずっと首を振り続けていて

モノクロしか移さない液晶は

ノイズすら叫ばせて貰えなくて

すぐに手の届く過去のスマホは

アラームのみを知らせた

ここに僕は いつも1人

2/10/2024, 10:19:07 AM

誰もがみんな


あんな詩が書けたなら
あんな詩が書けたなら

僕はどんなに幸せだろう

僕の詩を好きと言ってくれたら
あんな詩じゃなくて僕の詩を好きと言ってくれたら

僕はどんなに惨めで 幸せだろう


関係は薄く どす黒い渦を巻き
僕の世界の海を枯らす

誰もがみんな
僕みたいに詩を書けるわけじゃないことも知ってる

でも 誰もがみんな
僕の詩を知ってくれたら

僕のことを見てくれれば きっと
海は変わらず 僕に綺麗な顔を見せてくるから

2/8/2024, 5:22:31 PM

スマイル


知らない彼女がニヤッと笑った
作り笑いだとすぐに気づいた
それほど彼女の会話は濃厚で
とっても完璧すぎたから
いつもの何かがズレてる会話とは
全く違う差し込まれた油は
嘘とともに水泡に帰した
可憐なスマイルだった

知ってる彼女がニヤッと笑った
意地悪な笑いだとすぐに気づいた
それほど彼女の会話は単純で
とっても伏線じみていたから
いつも通りの道を歩いて
いつも通りの闇を呟いて
いつも通りにバスで帰った
病弱なスマイルだった


彼女が笑った
僕もすぐに笑えた
ああ、違う。違う。


僕の好きな笑顔は
彼女の求めた笑顔は
あとどのくらい歩けば 辿り着けるのだろう

みんなみんな
本音なんか声に出せなくて
ただ笑っていただけなのに

2/7/2024, 7:46:40 AM

時計の針


ちょっとおかしな時間だけど
詩を書いてみることにするわ

ちょっといつもより暗がりだけど
光を浴びてみることにするわ

青白いネオンが照らしてて
赤白い太陽を真似してて

そんなお部屋の静寂の中を
ハイヒールがランウェイするの

すっごく素敵でしょ?

ここには誰もいない
ここには舞台しかない

自分勝手はダメなのでしょうけど
でも たまには必要よね

Next