ずっと何を考えてたの?
ずっと何を思ってたの?
ずっと何を感じてたの?
みんなのお父さんみていいなって思ってる。
みんなはね、愛されてるの。
とうちゃん、愛してくれてた?
愛してなかったっていうなら、悲しいけど、辛いけど、納得しちゃうよ。
愛してたっていうなら、いつ?どのとき?どのくらい?些細でいいから表現してほしかったな。
でも1番欲しいのは、いまもまだ愛してるって言葉だよ。
あー、なんか、何聞いても泣いちゃう自信しかないよ。
今も久々にとうちゃんのこと思い出して泣いてるし。
とうちゃんとかあちゃんが離婚できたとき、とうちゃんが死んでったとき、やだなーとか何で?とかもちろん思ったけど、よかったって安心もあったの。最低な娘だよね。ごめん。
あの世に行って会えたら教えて。
地獄で会おう。
それまで愛してたかどうかの答えは、まだ。ね?
大好きでした。あなたのこと。
全てがどうでも良くなるくらいには。
同性を好きになったのは人生で2回目だけど、
1人目の人を好きになったのは学生の頃だし、憧れを恋って勘違いしてただけな気もします。
でも、あなたのことは本気で想っていました。
アニメも聖地巡礼も楽しかった。でも、
アニメはあなたが好きだから見てました。
聖地巡礼はあなたと出かけられるから足を運びました。
純粋に楽しむことなんかできなくて
その先にあるあなたの笑顔が見たくって。
ごめんね。
聖地巡礼でまわった数々の旅行先。
私にはアニメのシーンよりもあなたとの思い出が蘇ります。
センチメンタルジャーニー。
愛してごめん。
叶わない恋を失うのがこわくて
理由をつけて1日でも1秒でも長く恋をしていました。
でもどんなに想っていても恋は儚くおわりをむかえて、
覚悟していたはずなのに、あまりの辛さに
悲劇のヒロインを気取りたくて
綺麗な月明かりの下で暗闇に紛れることをいいことに
涙を流しながら歩きました。
どのくらい歩いたのでしょう。
どこまで来たのでしょう。
時間も場所も分からない私に「君」と。見上げる月に被って数学の先生が立っていました。
「先生」と泣く私に
いつもは真面目で柔軟性がなく冷静だから「こんな時間にここで何してんだ」なんていうかと思えば、
何も言わずに抱きしめて泣かせてくれました。
以上のことから私の恋は、
新しい恋をすれば失恋を癒せると証明します。
あなたに使う時間が多すぎたみたいです。
あなたが私の前から消えていなくなってから
私の中には
誰にも埋められない、誰にも満たせない
空白が今も残っています。
雷が鳴る。大雨が降る。風も強くて、外を歩けばどこか遠くに飛ばされそう。
学校帰り。
立入禁止の廃墟ビル。
あまりの天気の荒れように迷う事なく足を踏み入れた。
止まらず荒れ狂う天気に焦点を合わさず眺めていると後ろから声がした。
「神様が怒ってるな」
明るくて優しくて、少年漫画にも少女漫画にも登場してきそうなみんなの人気者。先輩はそういう人。
「マネも雨宿り?」
「はい。今日はキャプテン一人なんですか?」
「そー。台風がひどくなる前に帰らせた」
「彼女さんのこと、随分愛してますよね。惚気ないでくださいよ。私も相手ほしくなります」
天気に似合わない春の陽のように優しく笑うキャプテン
「雨が止みませんね」
台風が過ぎ去ってしまうその時まで。少しだけ。許してください。
「雨っていうか台風すぎない?」
「キャプテンが先に雨って言いました。」
神様。感謝します。