叶わない恋を失うのがこわくて
理由をつけて1日でも1秒でも長く恋をしていました。
でもどんなに想っていても恋は儚くおわりをむかえて、
覚悟していたはずなのに、あまりの辛さに
悲劇のヒロインを気取りたくて
綺麗な月明かりの下で暗闇に紛れることをいいことに
涙を流しながら歩きました。
どのくらい歩いたのでしょう。
どこまで来たのでしょう。
時間も場所も分からない私に「君」と。見上げる月に被って数学の先生が立っていました。
「先生」と泣く私に
いつもは真面目で柔軟性がなく冷静だから「こんな時間にここで何してんだ」なんていうかと思えば、
何も言わずに抱きしめて泣かせてくれました。
以上のことから私の恋は、
新しい恋をすれば失恋を癒せると証明します。
9/15/2025, 4:07:11 AM