もしも未来を見れるなら
テストの答えだとか、宝くじの当選番号だとか、
よくある答えじゃつまらない。
だからと言って自分の未来の姿、命日。
今知ってどうする?いつか起こる避けられない運命だ。
だから私は、数百年後、数千年後。
ずっと遠くの未来を覗きたい。
普通に生きていれば知ることのなかったはずの、
地球のこと、街のこと、人類のこと。
たとえどんなに悲惨だったとしても、
その頃には私はいないから気にしなくていいでしょ?
無色の世界
私たちは無意識に、フィルターをかけて物事を見る。
これは非常識だ、普通じゃない、変。
“普通”を決めつけて、そこに自分を閉じ込めて。
無色の世界に囚われて、空の色すら分からなくなって。
そんなときに、あの人の物語に、言葉に出会う。
自分の世界で生きていていいんだって。
あの濁りのない瞳に映る世界は、
どんなに綺麗だっただろうか。
もう確かめる術は無いけれど、ずっと誰かの心の中に。
桜散る
人々の感情、不安、喜びを、照らし散らした桃色は、
ついにほとんど見えなくなった。
ついにと言えど、たった1週間の景色。
空に広がっていた桜色。あと何度楽しめるのだろうか。
そう思うほど、見られる機会は少ないけれど、
日本を象徴する花であり、春を象徴する花であり。
大切で、唯一無二で、刹那的。
そんな思考をやめて歩き出す視界の端に、
孤独に舞い落ちる、最後の花弁が見えた。
夢見る心
私は何がしたいんだろう。
全くしたいこと、夢がない訳では無い。
でも、夢は何?と聞かれたとき、
自信を持って答えられるような夢は、
生憎持ち合わせていなくて。
でも、今はそれでいいんだ。
小さな夢を沢山持って、叶えようじゃないか。
夢見る心があるうちに。
届かぬ想い
「今なんて?」(聞き取れなかった...)
『失礼だった!?ごめん!』
「いいよ、大丈夫。」(その日なら大丈夫。空いてる)
『分かった...じゃあ機会があったらまた!』
「好きだよ。」
『うん!私も大好き!』
そういう事じゃないんだけどな。