南風

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10/25/2024, 10:26:27 AM

雑踏の中を歩いていると、誰かに似ている人にすれ違う。
何時も思うのだけど、こんな都会に居るはずのない人々の顔が雑踏の中に居る。
世の中には三人似た顔の人が居るらしい。テレビを見てても似てるいや、同じ顔の人が出てる。
あ〜懐かしいな、このおじさんには怒られたなぁ〜とか。
このおばさんには、優しくしてもらったなぁ〜とか。
自分より若い人達なのに、不思議でならない。たまに、友達も出てくる、あ〜子供のままの顔だ!不思議でならない。

10/24/2024, 10:10:10 AM

長雨が止んで、雲の隙間から暖かい日差しが差し込めている。病室の空気が少し和らいだように、皆が窓に目を移す。ベッドにいる人は、至って平気そうに微笑む。
今、医師から言われたことが嘘のように微笑む。
母は、崩れ去りそうな気持ちを支える様に硝子に触れる。
本当に綺麗な光の渦に、身体を預けて倒れ込む!
行かないで、まだ何も返せてないの!と呟く小さな私。

10/23/2024, 1:44:55 PM

小さい頃の空は、高く高く広く広く何処までも続いていた。都会に生きて空を見上げれば、そこにだって青い空は広がっている。何処までも青い空、哀しいほどに広がっている。もう見ることの出来ない、あの人と。

10/22/2024, 10:26:44 AM

朝から母が、バタバタしている布団の中で足音に聞き耳を立てる。
あ〜、起きなくちゃと思いながらも足音に聞き耳を立てる。
都会で一人暮らしに慣れた頃、母が倒れたあんなに病気と無縁の人が倒れた。親も歳を取るとは解ってはいたが、こんなに突然やって来るなんて!油断した、もう一度お布団を剥がされたい。
早く起きてよ、衣替えができないでしょ。

10/21/2024, 10:40:37 AM

最近泣かなくなった、感動する映画を観てもあ〜ね〜とは思えども泣かない。泣けないのではなく、泣かないのだ。
枯れたなぁ〜涙も枯れ果てたのか?感動する機関が、壊れたのか?それとも、他で泣くより自分の人生で泣いてきたからなのか?う〜ん枯れたなぁ〜!

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