今日は、散歩の催促が激しい。
窓に鼻先を付けて、クンクン鳴いている何だろうか?
あ～なるほどね、雨が降って来そうなんだね!
賢いね、なんて褒めてる場合じゃないか。早く行こうね、大丈夫だよまだ降らないから!

すれ違いって、お題だけど無いのよそれが。すれ違がう程人と関わらないから無いのよ。
期待もしないし、させないし何なら友達も居ないしね!
旦那は居るよ、これまたしないしさせない人。でも楽しくやってるよ、期待するからさせるから。
すれ違う！

真っ直ぐに伸びた、木々の上には真っ青な空が見え隠れしている。林を抜けて森を抜けて、どんな空が待っているのか?
必死に生きて来た、どんな空が出て来ても良いように準備は怠らなかった。まさか、こんな悲しい空が待っているとは。一人で見るとは思わなかった、でも余りにも青空が眩しすぎて涙が止まらない。
なんだ、そこに居たの待っててくれたの？
秋晴れの空に、瑠璃色の光が優しく注ぐ。

丘の上から見える景色、海のように波打つ稲穂達。風が気持ちよく身体を包んで走り去る。
小さな公園で何時までも見ていた夕焼け空、怖いほどに紅く染る！怖くて母にしがみ着いた、幼い私。
はるか昔の、忘れられない郷愁。

今日いい天気だね、あおい空を見上げながら目を細めて窓の外をうかがう母。
やわらかな光の中、何かしあわせだなぁ〜とベッドの母を見る。どんな姿でも良い、長く長く一緒に暖かい光の中に居たい!