3/30/2023, 5:38:43 AM
『ハッピーエンド』
愛する者と結ばれる。
なんてハッピーエンド、ステキね。
わたしもいつか、そんな夢みたいな出来事が起きないかしら
なんて燻る紫煙の合間から覗く月明かりに溜息をこぼした。
3/29/2023, 5:15:19 AM
『見つめられること』
あなたにみつめられるだけで、こんなにも嬉しいだなんて
3/27/2023, 11:29:26 PM
『まいはーと』
わたしのむね、ときんときんと音を奏でる。
きみのむね、どくんどくんと高鳴る。
今日こそきみと、誓いを立てるわたしの心
3/27/2023, 3:42:42 AM
『ないものねだり』
幸せっていいな、楽しいっていいな。
おかあさんがいていいな、嬉しそうでいいな。
暖かい布団で寝れていいな、話し相手がいていいな。
なんでもないものねだり
3/26/2023, 3:13:37 AM
『好きじゃないのに』
僕の好きなものはかわいいフリルやレース。
それとお人形。
かわいいもの、美しいものが好きなだけ。
彼女たちは引っ込み思案でいつも下を向く僕に、前を向ける強さをくれた。優しいあの人との会話を生んでくれた。
僕は君たちがいれば幸せなのだと、いつも彼女と話しかけた。幸せだった。楽しかった。
なのにそれを周りは許さなかった。
「おとこなのに人形遊びが好きなんて変なヤツ!」
「神田くんて女の子遊びなんてするんだね。気持ち悪い」
「なんで他の子みたくできないの?」
うるさいな、うるさいうるさい。
僕はこの世界で生きていくんだ。
彼女たちだけいてくれたらいいんだ!
そう思っても成長していくたびに変化していく自身が憎かった。変声期を迎えた、声が低くなった。
第二次性徴期が来た、肩幅が伸び可愛い服を着れなくなった。望んでないことが次から次へと襲ってくる。
彼女たちとの共通点がなくなっていく。
いつしか僕はおとこになって、周りに合わせた服を纏う。