(題目しらず)
太平洋に地球の表面を見る
(題目しらず)
夢の中で夢を見た。
そしてそのどちらにも夢だと気づいた自分を褒めてやりたい。
夢だと気づかず1日を過ごしていた自分は、強烈なあり得ない出来事に「これはおかしい、これは夢だ!夢じゃなきゃ実現できない!」と気づいて暫くすると夢から覚めた。
そして夢から覚めた時、首元の違和感から夢だと気づき、「まさかさっきのは夢の中の夢だった?これも夢か…?」と疑いつつ過ごし、次第に夢と確信させていって暫くすると夢から覚めた。
一部が現実から大きくはなれた夢を見るということは、頭が疲れているのかもしれない。
でももしもそれが現実で「これは夢に違いない!」と確信を得てしまったらどうするのだろうかとふと思った。
夢だからと思ってした行動が犯罪で、「夢だと思ったんです。まさか現実だなんて…!」なんて許されないだろう…。
早く夢から覚めろ…!と思いながら生きるのか、例え夢でも償って生きよう、本当に夢だったら償い終わった頃には覚めるかも…、と思いながら生きるのか。
そんな長い夢あるか?と思ったけれど、もしも現実の自分が昏睡状態になっていて、実はその間夢を見ているのだとしたら、そんな覚めない現実とも思えてくる夢もあり得るのかもしれない。
私が知っていること
体感していることを
言葉に翻訳して説明するのは難しい
その一言一言は
1面しか表してくれない
球に近い多面体のたった1面だ
そもそも球なんて単純な形じゃない
複雑に入り組んだ知恵の輪が目の前にある
これを言葉だけで説明して
正しい形を相手に伝えられる人間が
どれだけいるだろうか?
同じ知恵の輪(前提)を見ている者同士は
説明の言葉にうんうんと頷けるが
知恵の輪を見ていない者は
全く違う形を思い浮かべていくだろう
言葉を尽くせなかったり
途中で説明を止めれば
相手は全く違う形の知恵の輪のまま止まり
最悪なことにその知恵の輪が
「相手が見ている知恵の輪だ」と確定させる
言葉だけでなく絵も書けばいいかもしれない。
でも、言葉が紡げず説明が難しい人がいるように、誰もが正確に絵を描くことが出来るわけではない。
そして、これが体感していることの説明となると、さらに難しくなるわけだ。
視覚でも聴覚でも触覚でも味覚でも嗅覚でもないものを、どのように伝えたらよいのか。
何かしらに喩えて伝えようにも喩えがない。
たまたま喩えを見つけたと思っても、喩えに使った物事に対する、お互いの着目ポイントが異なったりズレているから、同じ経験をしない限り伝わらない。
翻訳失敗というわけだ。
人それぞれの心の内は大空のよう。
ただし、目の前に広がっている空だけでなく
この地球全体に同時に起こっている空。
そう、「大空」だ。
雲の形はそれぞれ違い、複雑に絡み
空の色も一色ではない
晴れ渡っている陰で雨が降っていることもある
同じ晴れでも澄んで星が綺麗な夜空もあれば
霞んで綺麗に見通せない夜空もあるだろう
人に見せている空なんて一面で
見せていない空の方が膨大にあるのだ
自分がそうだというのなら
相手もそうなんだと思い
相手の大空に意識を向けることが
お互いのために肝要だろう
いまの自分には
地球の反対側も関わっている
いまの自分を作っているのは
人類が認識できないものも
すべて含めた条件たちから出された
たった1つの結果
いまの自分がしている行動は
すべての条件に影響されて
厳密には自分の意思とは関係なく
なされる唯一の行動だろう
いま目の前に空気がある
見えない?
じゃあ触ってみればいい
ほら、手を目の前に出して
左右に軽く振ってみて
何かにぶつからない?
わからないなら腕を伸ばして
左右にぶんぶん振ってみて
大量の粒子を無理矢理押しのけている
そんな感触を感じない?
水の中のような
ほら
手の甲にも手の平にもあたる
これがいま吸っている空気だ
地球の反対側との関わりは
色々なものから言えるけど
この空気でも言える
反対側が存在しなくなれば
分かりやすく地球半分なくなったとしたら
この瞬間から目の前の空気は
大移動を始めるんだろうね
なくなった断面に向かって
地球上の空気は大移動を始め出す
すると目の前の空気は薄くなって
我々の脳の状態が変わる
脳によって感情、思考等がなされているから
我々の考え事や行動も
脳が提示した条件に合わせて
変わっていくんだろう
とりとめもない話
何でもないフリ
いったい誰のため?
相手のため?
余計な心配をさせない
相手の精神を守れる
自分のため?
これまでの自分が
崩壊してないと知らしめる
自分の精神を守れる
誰のためだとしても
どんな理由だとしても
その瞬間大切と思っているものを
守ろうとしている
人は同時にたくさんのものを
大切に思っている
大切を天秤にかけて
仕方なくもう片方の大切を
犠牲にすることもあるけれど
同時に大切を守ろうとすることもある
なのに守ったはずの大切を
それによって傷つけてしまうのは
いったいどんな理屈なのだろう…