とらた とらお

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8/5/2025, 12:10:00 PM

泡になりたい、か…

バブリーだねぇ

泡が消えた汚濁混じりの水の中を生きてきた

その浄化には時間が必要だった

汚濁混じりの世界しか知らない私は

浄化されつつあると信じていいのかな?

7/23/2025, 8:27:07 AM

【題目しらず】

「明日病院行くの?」

前から走ってくる
自転車に乗った女性から
そう話す声が聞こえた。

歳は2,30代だろうか。
若くてワンピースを着た女性だ。
自転車の後ろは子供が乗せられるようになっている。

子供と何か話しているようだ。
その自転車が私の横を通りすぎようとした時
会話が私の耳に入った。

「明日病院に行くの?」

後ろに子供は乗っていなかった。
彼女は私の横を通る時に言った。
「明日病院に行くの?」と。

彼女は誰に話しかけているのだろう?

7/18/2025, 11:28:45 AM

【題目しらず】

それは奇妙な植物だった。

桃の形をした葉の先端を少し伸ばしたような葉。
ハートと言ってもいい。
その葉は細長い茎についている。
2本の茎がこれまた細いひげ根から延びていた。

どこが奇妙か?
その植物が奇妙なのではない。
その植物が生えている場所が奇妙なのだ。

私にはそれが目と鼻と口がついているように見える。
そのてっぺんには直径10cmほどの穴が開いていた。
中を覗くと薄ピンク色の培地が見える。
その植物はその培地に根を張り、懸命に生きていた。

風が吹けば簡単に倒れてしまいそうなその草は、世間では薬草として珍重されている。
頭痛にホルモン異常、動悸に不安症とあらゆる症状に効果があるらしい。
丸薬にして飲むのが主流だ。

ただし、どこで採れるか、どう生産されているかは限られた生産者しか知らないという。
今日も向かいに座る禄兵衛さんが笑顔で喋りながら飲んでいる。

5/16/2025, 12:19:19 AM

全てを飲み込む深淵の中で
光輝くというのはなかなか出来ないだろう

光さえも飲み込む暗黒の中で
光輝けば消耗するだけだ

どんな逆境にも輝くことはできる
でもそれをすると
周りの人が錯覚する
彼のやっていることは大したことないと

彼の努力は時に怠けていると捉えられ
もっと頑張るようにと叱責される

本当の闇に紛れ込んでしまった時
爆発的に輝くことよりも
息を止めて空気を温存するように
体力気力を温存して
活路が見いだせるところまで
進んでいくことが大切だ

闇が晴れだすその瞬間に
爆発的に光輝けば
光が飲み込まれることなく
世に届く

5/15/2025, 7:28:11 AM

あぁ…落ちていく…
落ちていく…

高く昇った花びらは
ひらりひらひら
落ちていく…

落ちきる前に手のひらで支えたい
でもそれさえもひらりとかわす花びらがある

あぁ…落ちないでくれ…
落ちると苦しい…
周りの酸素がなくなるような
そんな苦しさが私を襲う

でも心配はない
地に落ちた花びらは
その地の肥やしと化すのだから

そう思う他ないだろう…?

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