とらた とらお

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1/19/2023, 3:12:57 PM

会える見込みは低かった。
事前に約束しているわけでもない。
何なら移動はしないと伝えていた。

けど、会える可能性が少しでもあるなら、会いに行きたいと思った。距離は関係ない。陸続きでさえあれば会いに行けた。

後悔したくなくて行動に移した。
寝袋と必要そうなものだけ適当に詰め込んで、無計画に車に乗った。
君には会いに行っていると伝えなかった。
ただ「家出して旅に出る。探さないでください。笑」と。
限られた期間内にたどり着かないかもしれない。
君が家から抜け出せるとも限らなかった。
余計な期待や葛藤をさせて心を煩わせたくなかった。

会えるかもしれないと思えば、移動は苦ではなかった。
休憩に立ち寄った場所から旅の写真を送った。
食べ物はディスカウントストアで適当に。
比較的安い温泉を探し、湯船にだけは贅沢にも浸かった。
寝場所を探し、「少しお借りします」と車を停め、寒波が襲う中、寝袋と毛布にくるまった。
微塵も苦ではなかった。
むしろ、達成感のようなものを感じていた。

旅の写真を送りつつ、着実に君の元へと近づいた。

ようやく君のいる町へと着いた。
君がよく見知っている建物の写真を送りつつ、「会えるタイミングはない?」と尋ねた。
なかなか既読がつかない。
不安と期待が渦巻いていた。

やることもないから、車内で休んでいた。
思っていた以上に体は疲れていた。
日差しが暖かく、心地いい。

返信が来た。
「ほんとに?
 今どこにいるの?」

「まだここにいるよ
 どこにでもいけるよ
 会えるなら
 会えなくても…、まぁ…、いいけど」

「そこ」

「じゃ、ここにいる」

たったの20分、待つだけだった。
期待に胸が膨らんだ。
見知った車が駐車場に入ってきた。
そこには8ヶ月もの間、会うことの出来なかった君の姿があった。

総移動距離3,064kmにもなった旅の序章である。



君に会いたくて

1/18/2023, 2:31:05 PM

まさに今日、日記が閉ざされた。

1/17/2023, 3:05:30 PM

木枯らし
風速は秒速8m以上
北よりの風
秋から冬に向かうとき吹く風
風が吹くたび葉を落とし、木を丸裸にして枯らしたようにしてしまうから木枯らしという。

実りの秋、色鮮やかな秋からモノクロに近づいた、裸の目立つ冬に変わる。
ビューと吹く
淋しくなる

木枯らしが鼻先をかすめると、つーっと鼻水が。
乾いた空気で喉は枯れ、がらがら声に咳コンコン。

淋しい世界に心も枯れ、ちょっとしたことに心折れそうになる。
ふとした時に涙が流れ、止めようにも止まらない。
涙枯れようかという時に、新たな風が吹いてくる。

風速は秒速8m以上
南よりの風
冬から春に向かうとき吹く風
春の訪れを告げてくれる
その風を、春一番という。

枯れた木々に芽吹きをもたらす





(詩でも書いてみるかと特徴をメモした。
 が、力尽きてそのまま投稿した…。
 体裁整えたから許して欲しい。)

1/16/2023, 12:37:21 PM

我が心に問うてみる。
「美しい」と思うたことあるか?
『さほど無し』

これに尽きる。
美しさを捉える心がないのだろうか?
そうかもしれない。
「綺麗」を捉える心はあるが、どうも「美しい」を捉える心が乏しいように思う。

「綺麗」と「美しい」の違いは何なのか。
きらきらとした光・輝きか、心地よく整った造形かといったところだろうか。
美的センスがない辺り、心地よく整った造形に注意を向けることは確かにない。

いや、あった。
チラシの構成を考える時。
文章の体裁を整えている時。
こういった時は心地よく整った構成に注意を向ける。
そして、確かに「美しい」と感じる。

微々たるところで美しいと感じる心が動いている。

美しさで心を潤すべく、美しさを捉えていこうと思う。

1/15/2023, 3:48:59 PM

思い込み。
この世界は思い込みでどうとでも変わる。

「それ、しとこうか?」

優しく声をかけられた。
心なしか目元もやさしく見える。
ちょうどすること多くて困ってたんだ。
してもらえるとほんとに助かる。
声色も余裕ありそうだし、折角ならお願いしちゃおうかな。
「それじゃお言葉に甘えて。お願いします。」

優しく声はかけられた。
けど、ほんとは迷惑なんだろうな。
他の仕事も手が回らなくて正直しんどい。
仕事できてないの見透かされちゃった…。
ただでさえできない人間なのに。
こんな簡単なことも出来ないなんて。
けど他のこともしないと間に合わないし。
心苦しいけどお願いするしかない。
「すみません…。お願いします。。」

思い込みという言葉が正しいかはわからない。
でも、その場その時の環境、感情、心の余裕で世界はガラッと変わるもの。

常に攻められてれば、何でもないことにも防衛反応を出してしまう。

自分が良くない思い込みをしていれば、「ほんとは違うのかもしれない」と1度心を安め、他人が良くない思い込みをしていれば、「常に負担を抱えているのか…」と負担や不安を抱かせない態度を心掛け、「思い込みだよ、大丈夫」と心で思って接してやれば、次第に安堵を得られるかもしれない。

とにもかくにも、この世界は思い込みでできていることを頭の片隅に置いておけば、見える世界が、また少し、変わるかもしれない。
そう思い込んでいるのだから。

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