towa_noburu

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7/11/2025, 4:11:32 AM

「冒険」
星瞬く深夜2時、草原にうねるような強く激しい風が吹き荒れた。
僕は、風に煽られた茶色い上着を着て身震いした。
それでも、カメラを捉える視線だけは離さなかった。
「あ」
思わず、声が漏れた。
空から一筋の星が流れた。
さらに数分後、箒星が夜空を駆け巡る。
僕は夢中でカメラのシャッターを押した。

星との出会いは冒険である。
これは僕の持論だ。
幾億光年の彼方から光る星々の、
最も美しく煌めく空を切り取りたくて、
いつもカメラを片手に山頂で足掻く。

僕が星空撮影を生き甲斐になったきっかけは、昔大学の友達と深夜に高尾山を登り、星を眺めた経験からだ。

山頂付近から、都会の方に上がった花火を上から見たのも印象的だったが、何より山頂で星空の煌めきの美しさに圧倒された。

夢中でスマホのカメラでシャッターを押した星たちは、後で見ると見事にピンぼけしていて、とてもがっかりしたのを覚えている。
しかし、心に記憶された美しい星は僕の人生を明るく灯した。

あれから10年、少しずつ、星空撮影をするためにカメラを覚え、日本各地の星空の綺麗な山に登っては、撮影してきた。


今夜の星も、自分史史上最高に美しい。
星空と出会うたびに、更新していく記録だ。

今宵も星々と見つめ合う至高の時を楽しもう。

7/8/2025, 10:45:26 AM

「あの日の景色」

海辺を走る路面電車
田園と海のコントラストに酔う
ノスタルジーを詰め込んだ田舎の景色
眩い太陽照らす中
海辺を走る路面電車

隣り合わせの君と僕
2人の見ているものは同じだと思っていた

潮風が君を掻っ攫う
途中下車は知らない街の知らない海辺
行き当たりばったりの旅路
海辺を走る路面電車

君を下ろした路面電車
海と田園の中で笑う君の姿を
僕は記憶に焼き付けた
海辺を走る路面電車
僕は君の残像を感じながら
続く地平線へと目を向けた

7/7/2025, 10:57:33 AM

これは願いだ。
息を吸うことを忘れて、肺に言えない言葉が沢山詰まった誰かのための備忘録。
抉るような傷跡
擦り切れた精神
崩壊する自我
それら全てを理屈じゃなく体験した誰かへ
言葉すら紡ぐのが憚られるほど
息を潜んで生きている貴方の人生は
貴方が思っているよりも尊い
例えば、空の青さを意識して取り戻した感情の静けさ
例えば、満身創痍でも日常を送れるしなやかさ
例えば、誰かの気持ちに寄り添って沈黙する優しさ
貴方の人生は貴方が思っているよりもずっと尊い。

明日朝日をまた拝めるのならば、
自然と誰かの頬が綻ぶように。
祈りは灯火。
願いは流水。

祈りは消えやすく
願いは流れていくけれど

それでも変わらぬものなどないのだから。

「願い事」

7/6/2025, 11:33:37 AM

空しい恋。一生貴方だけを見つめているのに。
まだ今生では、出会えなくて。そもそも今生、地球にはいなくて。それでも他の誰かに目移りしないから
我ながら一途だなぁと皮肉を言う。
魂の記憶の中の貴方の面影をいつも感じてる。

7/5/2025, 8:03:18 AM

青い息吹が海面を駆け巡る。
遠くの世界の噂話を大海原の上
撫でるように囁きながら広めていく
笑い話、悲しい結末、さまざまなお話を
海を泳ぐ生き物たちに
風と戯れる鳥たちに
伝えていく
青い息吹が海面を駆け巡る
私の街の噂話を大海原に向けて
撫でるように囁きながら広めていく

「青い風」

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