12/15/2024, 12:59:19 PM
マフラーに顔を埋めて待っていれば
「遅れてごめん」と走り寄る姿
「遅い」
「ごめんって」
ジトリと睨めば眉を下げて笑うその人は
自然な流れで手を取って上着のポケットに。
「そろそろ降りそう」
「もう、すぐそこまで来ているよ」
明日の朝は真っ白な街になっているだろう
# 雪を待つ
10/29/2024, 3:02:06 PM
人目に付く所にあるはずなのに
私のものはみんなに見えていないみたい
何かもらえるだろうと期待して
期待するだけ無駄だと分かっているのに期待して
ああ。埋もれて何処かに消えてしまった
もう誰の目にも留まらない
9/4/2024, 1:17:33 PM
新しい靴を買った。一目惚れだった。
タグを切って上がり框に置いていたら
巫山戯たアイツに履かれてた。
その光景を見た瞬間、私の物では無くなった、
一目惚れの赤いチェック柄も
黒い靴紐も
何もかもに興味が失せた。
靴を無理矢理脱がせた私は
嫌味ったらしくゴミ箱に捨てた
アイツはただヘラヘラ笑っていた
8/21/2024, 4:43:20 AM
もっとあなたの声を聞いていたかった
#さよならを言う前に
8/18/2024, 9:45:01 AM
今すぐにでも捨てたいものほど
執念深く手元に在り続ける。
たとえば、自分。とか
#いつまでも捨てられないもの