月海月

Open App
2/15/2025, 3:42:14 PM



纏わりついた鎖は僕をヘドロの底に沈めていく

薄れ行く意識の中で

最後に聴けるのはあなたの声でありますようにと願った

#君の声がする

12/15/2024, 12:59:19 PM


マフラーに顔を埋めて待っていれば

「遅れてごめん」と走り寄る姿

「遅い」

「ごめんって」

ジトリと睨めば眉を下げて笑うその人は
自然な流れで手を取って上着のポケットに。

「そろそろ降りそう」

「もう、すぐそこまで来ているよ」

明日の朝は真っ白な街になっているだろう

# 雪を待つ

10/29/2024, 3:02:06 PM

人目に付く所にあるはずなのに

私のものはみんなに見えていないみたい

何かもらえるだろうと期待して

期待するだけ無駄だと分かっているのに期待して

ああ。埋もれて何処かに消えてしまった

もう誰の目にも留まらない

9/4/2024, 1:17:33 PM


新しい靴を買った。一目惚れだった。

タグを切って上がり框に置いていたら
巫山戯たアイツに履かれてた。

その光景を見た瞬間、私の物では無くなった、
一目惚れの赤いチェック柄も
黒い靴紐も
何もかもに興味が失せた。


靴を無理矢理脱がせた私は

嫌味ったらしくゴミ箱に捨てた


アイツはただヘラヘラ笑っていた

8/21/2024, 4:43:20 AM


もっとあなたの声を聞いていたかった


#さよならを言う前に

Next