夢見る少女のように
まだ見ぬ明日に恋焦がれないように。
好きなものだけ集めたお城に篭らないように。
ふわふわ浮かんで、掬い取られて食べられないように。
いいか悪いかは、後でわかることでしょ。
今は何でもいいじゃない。
後で、わかるんだから。
勝ち負けなんて
とはいえ、生き物はみんな勝ち負けに囚われて生きている。抗うことはできないよ。だって、それが自然の摂理だから。人間も生き物なら、同じことでしょう。そこに感情があるかないかだけ。みんな生き残るために争う。意識することなく、否応もなく、風が吹くように争う。自覚がないのは、それに気づいていないだけ。
人間には選択肢がある。他者との争いから逃げたものは、自分自身と争うことになる。それが一番苦しい。でも、争い続けることで、自己の成長につなげられるのも人間。疲れるよ、みんな。いや、疲れているよ。でも、誰も偉いなんていってくれない。だって、みんな自分との争いに必死なんだから。
勝ち負けなんて言うけど結局は、どうでもいいという台詞を言わせたいだけ。勝っても負けても受け入れればいい。それだけ。余計な感情を排除して、ひたすらに受け入れればいい。それが楽。それができない人間は、「勝ち負けなんて」なんて言わない。
夢を描け
描くくらい好きにしていいよね。人前で発言したりSNSに書いたりしたり、描いたものを発信したりするとその時点で他人の反応が返ってくるかもしれない。その時、描いたものが嫌いにならないといいよね。いつか描けなくなる前に、何度も何度も、思い切り描けばいいよね。
夜が明けた。
明けない夜も落ちない陽もないのに、空の動きに左右される我々。人間は小さい。たくさんの日を過ごしてきたのに、いつまで経っても完璧な日は訪れない。
しかし、少しずつ前進していると信じる人間は健気。健気さって心の底から生まれるものと擬似健気があるが、自分はどちらが多いだろう。どちらの健気も尊く映ることもあるし気持ち悪く見えることもあるだろう。他人に訴えかけたところで健気さに胸を打たれる人ばかりか、寄せた期待を裏切られることもある。結局は巡り合わせかもしれない。
それは諦めか前向きなものか、受け取るあなたにはどう響くのか。良くも悪くも人生を局所的に切り取っているだけで、切り取ったものをかき集めれば何かにはなるだろう。
あなたの夜が明けたら、あなたの人生のかき揚げが食べたい。
私は何かを収集するのが好きだ。好きすぎて味わって体の中に落とし込みたいくらい。かき揚げみたいにしてさ。塩でも天つゆでもつけていいよ。あなたしか知らないんだから、闇かき揚げでもいいよ。夜が明けた時くらい、なんだっていいんだから。
巡り逢い
予想もつかないし希望もしていない。
しかし、だいたいのことは無意識下の意識が働いている気がしてならない。
だからここで逢えたのもきっと、そういうことでしょう。