NoName

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5/15/2025, 7:49:12 AM

(酸素)
人より何でもできてしまうものだから、
頼られる事が多かった。
別に苦ではなかった。
けれど、手助けするのが当たり前のようになってきて
動き回る事が多くなってきた。
それでも私には全てできてしまうのだけど。
当たり前と思うのと同じに、少し疲れる事もあって。
そんなおり、君と出会った。
他の人とは違って、何でも自分でやる君。
私ほどではないけど何でもこなす君。
きっと好奇心が旺盛なのだろうと思った。
気が合うかもしれない、と少し期待した。
その、きらきら眩しい君を見ながらそう思った。

…出会ってから数年、
私にとって君は酸素のようなものだった。
そう思っていた。
君がいないと生きていけないと思っていた。
…実際君がいなくなっても、私は生きていた。
心の底から悲しい、寂しいけれど、
叫びたくなるほど狂いそうだけれど、
私は君の分も生きていかなくてはならなかった。
……そう納得する自分の頭が嫌でたまらなかった。
君がいなくなった後、
こんな脳みそ酸素不足で死んで仕舞えばよかったのに

5/8/2025, 3:48:07 PM

(届かない……)

貴方を超えたかった、
生涯手が届くことはなかったけれど。
貴方から見た私は愚かだったでしょう、
貴方への羨望、妬み、怒り、醜かったでしょう。
貴方は呆れ果てていた事でしょう、
嗤っていましたものね。
…あァ、それでも、
最期、私はとても穏やかな心中だったのです。
手を伸ばした貴方の、その顔をみて。
貴方でもそんな顔をするのですね、
何故私に向けてなのかはわからないけれど。
そんな顔をする貴方は見た事がなかったから、
ざまァみろと嗤いたかったのだけれど。
声が、でなくて。口角を上げることしかできなくて。
貴方から見た私はどの様な顔をしていた事でしょう。
……醜くなければ、いいのだけれど。

5/8/2025, 3:26:29 AM

(木漏れ日)
麗らかな日差しがはいる窓際のソファに、
貴方の体温を隣に感じながら微睡むことの
なんと心地良いことか。

5/7/2025, 12:11:57 AM

(ラブソング)
君は料理を作りながら
たまに鼻歌でなにかの曲を歌っている。
君の料理を手伝いながらそれを聞くのが
酷く楽しかったし、癒されていた。
ふと気になって、曲を調べた。
有名なジャズシンガーの曲らしい。
デュエットの。
…君の鼻歌にあわせて歌ったら、
君はどんな顔をするかな。

5/4/2025, 12:01:59 PM

(すれ違う瞳)
時折君と瞳があう。
笑っている時、
惹かれるものを見た時、
情けなくも痛みに潤んだ時、
…君の微笑みを見た時。
けれど、決まって瞳があったと思えば、
君はすぐ逸らしてしまう。
君の黒曜石のように黒くきらきらしている、
そして優しげな眼差しを私はずっと見ていたいのに。

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