(愛−恋=?)
恋が変じて愛になるなら、
愛から恋を引いた時何になるんだろう?
……執着、とかじゃないか?
どちらも相手がいなければ成り立たないだろう。
執着、ねェ。
じゃあ、ボクはアナタを愛していると言ってもイイ?
お前のソレは、愛でも恋でもないだろ。
ヒドイなぁ。こんなにアナタの事考えてるのに?
アナタにとってボクのコレはなんだって言うんだい?
……ただの興味本位。
オレでなくともオマエは条件が揃えば誰にでもアイシテルって言うよ。
それもそうかもね。
さて、無駄話はここでやめにしようか?
そうだな。
続きがしたいなら、生き残る事だ。
それフラグって言うんだよ。
というか、アナタとボクがいれば死ぬ事ないでしょ。
それこそフラグだな。
驕ると足を掬われるぞ。
ハイハイ。
わかったわかった。
じゃ、後は時間通りの場所で落ち合おうね。
ん、じゃあな。
(永遠なんて、ないけれど)
来世でも共にありたいと初めて想ったのです。
(夏の気配)
暑いほどの陽射しを避けるために木陰ですずむ。
隣でアイスクリームを食べている君をみていると、
夏が来たなぁ、なんて。
今度の休みはどこに行こうか。
(届かないのに)
どんなに遠くへいたって、
どんなに高くたって、
あなたと同じ目線にたてたら。
けれど、どんなに手を伸ばしたって届かないのです。
それが悔しくて、腹立たしくて、憎くて、悲しくて、
……絶対に諦めはしませんが。
どんな手を使ってでも、必ずあなたと同じところまで至ってみせる。
(雨音に包まれて)
ぽつ、ぽつぽつ、とつとつとつ。
……すぅ、……すぅ。
しゅる、と君の肩から落ちた掛け布をかけ直して。
あどけない顔で眠る君の顔をじ、と見つめる。
…安心して寝ているのか、見つめられている事には
気づかないで、穏やかな寝息だけが聞こえている。
明日の朝、晴れていたら君と何処へ行こうか。
もし一日中雨だったとしたら、
此処で君を抱きしめながら、布団に包まれているのもいいな。
瞼を閉じて優しい君のぬくもりと、静かなしとりとした暗闇に包まれながら、眠りについた。