灯詩

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10/22/2024, 2:28:27 AM

少年は歌っていた
私は聞いていた

僕は歌った
少女は泣いている

私は聞いた
なぜ歌うのか

僕は言った
歌いたいから

私は不思議と頷いた
静かに聞き続けた

僕は声が枯れるまで歌った
でも愉しかった

私は泣いた
少年の歌を聞けたから

僕は見た
少女の雨を


私は言った

僕は聞いた



歌は温もりを与える夢である
声が枯れるまで夢を見続けるの

10/20/2024, 10:09:47 AM

始まりはいつも❍から始まる

私は月を見ると君も月を見る
私が笑うと君は微笑む 

僕が歩くと君もついてくる
僕が本を読むと君はそばに居てくれる

私は君の瞳が好き

僕は君の笑顔が好き


視点を変えても始まりは同じ

❍は変えられる

10/19/2024, 10:14:32 AM

私は光が灯った街を見た

少年は寂しそうな顔をした空を見た

街は色とりどりだった

空はいつの間にか泣きそうになる

街からは祭りの音も鳴り響く

少年は空に手を伸ばす

私は、少年を見つめ返す

少年は慰めるように空を見た

街からの光や音は静まり返る

空も大きな月の周りを彷徨く

私は寂しくなる

少年はいつまでも傍に居てくれた




すれ違う私たち
また逢える日を待ち遠しく待つ

10/19/2024, 8:14:57 AM



時に、私達の肌を通り過ぎる風
とても冷ややかで私達は身を震わす

秋になったと私達は悟った
冷たい、どこか涼んだ風だった

私は空を見た

時に少年は街を見た

空はとても涼んだ顔だった

街は人で賑わっていた

寒いと思った空は顔をしかめる

暗くなった街は光を灯す

私は街を見た

少年は空を見た



人は秋を見た
秋晴れとともに