永遠を信じていた8歳の女の子は、
消えていく未来を目にしていた。
女の子はこう呟いた。
『止めて欲しい、留めて欲しい』
自然と溢れ出す涙と多くの人の届かない願い。
そこにあるのは、風に揺れる面影だけ
あの時から進まずそこに居て
あなたの香りは風と共に消えていった。
あなたの夢は音を立て、この世界に終わりを告げる。
女の子は変わらず今もこう思う。
どうかこの想いが願いが夢が永く変わらずに輝いて
遠い未来の行く末まであり続けていますように。
あなたの香りは風に流され見えないが
未来はきっと風と共に飛んでいく
あなたの幸せな未来を切に願う。
この風景もいつか移り変わる
見慣れた風景は過去の中
年が変われば街も変わりゆく
歩き慣れた道に昔の面影はない
だけど変わらない事もある
見慣れたあなたと思い出
私が住んでいる家
今日も過去の一部だが
私が見る景色には、未来が待っている
星に願った約束
届くのはいつになるだろう
約束があなたに届いても
答えが届く頃にはもういない
あなたとの遠い約束
きっと叶う頃には
憶えていないだろう
出逢っていないだろう
もう一度逢えるように
私は今、願っている
桜咲く頃、私はあなたに憧れていた。
一度はあなたのようになりたくて
一度はあなたのことを羨ましく思い
一度はあなたのことを妬ましく思った
何度も私と比較して、私は何度も傷を負った。
『誰の幸せを1番に願う?』
私は他の誰かではなく、
私自身の幸せを誰より願っている。
『憧れ』を『憧れ』のままにしておく事も大切だ。
私の心の中で桜は散った。
やり場のない感情がある
空に向かって大きく叫んだ
聞こえてくるのは木霊した私の声
私の声は空までは届かない
分かっていても
私の心が楽になるわけではないが
溜まりきった心の声が
涙と共に溢れた
私は抱えすぎたんだ
私は考え過ぎたんだ
どんな出来事も
ほんの一瞬に過ぎない
過去の一部に過ぎない
今度は私の夢を空に向かって叫ぼう