ひとつだけお願いごとしてもいい?
そう言っていきなり大きな桜の木の前で足を止めて真剣に聞いてくる。
[どうしたの?]
なんだろうって思って聞いた。
[君さえ良ければお互いの命が枯れるまでずっとこの木みたいに大きくて強くなっていきたいそれで綺麗な花をいっぱい作りたい悲しいことも楽しいことも一緒に感じて幸せな一時をこれから共に過ごしていい思い出をいっぱい作りたいだからこんな僕で良かったらひとつのものになりたい2人でひとつの物に結婚して欲しいお願いします。]
そう言ってひとつの小さい箱を取り出して普通を開けた。
私は驚きのあまり無言で左手を差し出していた。
[もちろん私もあなたとひとつの存在になりたい私の方こそお願いいたします。]
涙のかすれ声が人混みの中で消えるけどその声はしっかり相手に伝わっていた
お花見デートは一緒に1度の忘れないものとなった
おだい[1つだけ]
No.18
中学の時に出会ったある先生がいた。
その先生は私の相談に何回も乗ってくれた。
優しく共感してくれて
自分のことみたいに真剣に熱心に聞いてくれて
本気で悩んで本気で考えて
寄り添って暖かい言葉をかけてくれた。
卒業の時その先生に手紙を書いた。
卒業式の3日前に手紙を渡した。
お返事くださいそうかいて
お返事は卒業式の後に貰った。
その手紙には
夏夜さんへ
卒業おめでとうございます。
楽しかったこと、不安に思ったこと、戸惑ったことたくさんのことがありましたね。たくさん考えてたくさん成長出来た3年間だったんじゃないかな。悩むこともあって良いし、休憩することがあっていいんだよ。
その日々が宝物なんです。困ったり悩んだりしても笑顔を忘れないで楽しいことを探していこう卒業しても応援しています。相談いつでも乗るからね西川先生より
その手紙は小さい紙2枚に書かれていた。
折り紙で作ったしおりの中に入っていた。
私にとってこれは初恋の相手から貰った最初で最後の特別な宝物になった。
これが私の大切なものなのだから
おだい[大切なもの]
No.17
1年に1度きりうそを着いてもいい日がある
誰も傷つかないならなんでもいい
3年前の今日に公園でいつも通り
絵を描いてたら知らない人から声をかけられた。
その時は高校生だった
学校に馴染めない自分が嫌になって公園で無心になって絵を描いてたら詩を作ってたら
[ふぅーんいいね君のえと詩]
その人は大学生で詩のサークルに入っていた
それでその人と話すのが楽しくなって学校にも行くようになった。
次その人に会えると思ったら学校に行くのに気が軽くなった。
あの日までは、、、、
授業ようのノートと趣味のノートを間違えて持ってきてしまい、先生に
[授業に関係ないものだろ授業中だちゃんと聞け!]
とみんなのいる前で説教されてしまい
休み時間にはカバンに入れたはずなのに陽キャのグループに見られて
[なにこれ笑センスな!病んでるアピ?キモくね絵も下手だし]
ボロくそ言わて
公園に行ったけどその出来事が頭の中で何度も流れてノートと鉛筆を持ったままぼうっとしてたら
[どうしたのなにかあった?]
上から声がして
安心して泣いてしまって
[え!?どうした俺何かした!?何があったか話してみろ]
って言われ泣きながら話したら
[は?何それおかしいだろその先生も狂ってるキモくないしそれは君の本音だろ?本音を吐いたらキモイとかまじで頭狂ってるだろw]
私以上に怒っていた驚くことに
それから
[君の絵も詩も素敵だよ優しいタッチで美しいし前を向けるような詩じゃないか?]
彼の優しくて暖かい励ましの言葉で
私の鳴き声はだんだんと弱まっていた。
[次なにかあったら助けてって言ってそしたら一直線でかけ出すよ俺ね心の声聞こえるんだあと空飛べるんだ神様の遣いだから]
その日は偶然4月1日だった。
本当に神様の遣いかは分からないけど
私の中では彼が神様だった。
私が高校卒業する時期には彼は教師になった。
そして今私の横にいる。
彼の教師のきっかけは誰かの詩と絵らしい
その人は囁くように背中を優しく押すような言葉と優しく美しいタッチで背景を書かれていて俺も背中を押された。
そう旦那から聞いたら私はその人の作品を見てみたいと思った。
お題[エイプリルフール]
No.16
副担で数学の先生
好きになっては行けない相手に
恋心を覚えてしまった
二度と叶う事のない恋だと思った。
そんな恋をするのは自分が辛くなる
相手はもう結婚してしまっていてその2人の間には
去年産まれたばかりの小さい命もある。
その子が現れた時はその人はさぞ嬉しそうだった。
[先生おめでとうございます。]
そう言ったら
[ありがとうございます。赤ちゃんね小さくて丸くて赤くて可愛いんだよ]
っと満面の笑で返された。
前にその人は
[俺は数学完璧人間を作りたくて数学を教えているんじゃない俺は君たちに幸せになって欲しいから数学を教えている。]
その言葉はずっと私の胸に残っていた。
その人が私の幸せを望むのであれば私もその人の幸せを望むべきなんだって
先生と同じくらいに私も先生の幸せを望んでいる。
特別な恋という気持ちを教えてくれたのが他の誰でもないその先生なのだから
私の初恋は数学の先生に奪われたのであった。
そんな先生が幸せになるならそれで構わない先生の幸せなところを見たらこっちの方も幸せになれるのだから
先生も私と同じ気持ちならどれほど嬉しいことか
お題[幸せに]
No.15
私はいつも何気ない振りをしていた。
親に、友達に、先生に、
心配をかけたくないから
迷惑をかけたくないから
自分がどんなに辛いめにあっても
苦しくなっても作り笑いをして
明るい声で何気ないように普通に振舞っていた。
親にもいろんな面で心配をかけてるしわがままで反抗もしてきたから
友達にもそんなことで傷ついてる私を見たら見放すかもしれないから
先生にも先生からしたら仕事で仕方なく関わってる赤の他人だから赤の他人に心配迷惑をかけたら親にまで迷惑かけてしまうから
そう考えて私は何気ない振りを続けていた。
ずーっと長い間耐えてきたどんなに辛い苦しい目にあっても平常を装って隠していた。
そんな自分が嫌だった人のことを信用出来ない人に頼ることが出来ない自分が嫌いだった。
お題[何気ない振り]
No.14