かなで

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2/13/2024, 1:49:13 PM

待ってて


10代の頃は早く大人になりたかった

20代の頃は仕事して良い人と巡り会って結婚したかった

30代の頃は一日に僅かでも自分時間が作れるのが目標だった

40代の今は気難しい思春期に入りかけの子と日々格闘という精神的修行に入ったばかり......

まだまだ、人生の長い長いトンネルの途中

与えられる、守られる側から

与える、守る側へ自分の立ち位置が置き換わり

まだまだ、数え切れない事と遭遇していくのだろうな

良妻賢母なんて初めから目指していないけれど

最期に「貴方から産まれて良かった」と

少しでも思ってもらえる母になりたい

それまで、見守って待ってて、私のお母さん

2/8/2024, 10:21:10 AM

スマイル

いつも笑顔(スマイル)でいたい

普段 心からそう願い、朝を迎えるけれど

スマイルで居られる空間が見当たらない

いつまで経ってもストーブの前から動かない

逆算して考えて行動しない

少しも慌てない

私の動きは朝からマッハなのに



今朝も私のスマイルは実現化しなかった

スマイルよりも一言、二言 口が出る

ドラマのママみたいに穏やかに「行ってらっしゃい」と

余裕のある格好で見送りたい

しかし、現実は般若の面

百人一首で坊主が連続して出した時の虚しさ

いくら あの手この手で策を練っても

早送りにはならず スローモーション

敗北感漂うリビング

私のスマイルは宝くじの確率にかなり近い










2/3/2024, 10:17:46 AM

「1000年先も......」


だなんて、そんな烏滸がましいことは言えません

みな、命には限りがあります

輪廻転生というのがあれば もしかしたら

この先の 先の未来をも 許されたなら

また生を受け 何らかの形で 存在出来るかもしれない

でも、そんな確約はどこを探してもないし誰も知らない

だから 人は人と出逢い 新たな生命を産み

その先へ繋げていく

そのとき 地球環境がどのような変化を起こしているのか

1000年先の世界に果たして人類が生息しているのか

知る由もないけれど

ひとつ 願うなら 誰かの幸せを願う想い 人を救う心は

いつまでも 変わらないで あって欲しい




2/2/2024, 1:27:42 PM

勿忘草



勿忘草には花言葉がいくつかある

「わたしを忘れないで」

貴方は言った

可憐なチューリップや魅惑的な深紅の薔薇ではなく

蒼く 小さく この手で守らなければ と思わせると

私のようだ と囁いて 掌に届けてくれた この華

でも、気がつけば 私の手には 何ものっていない

貴方は いつの間にか 他の華に目移りしていた




儚い蒼い華にも 弱いけれど 毒があるの それ

「私を忘れないで」

今生では 忘れられない女でいてあげる

届けた勿忘草を見る度に 思い出させてあげる

貴方が似合うと愛した 裏切った私のことを

だけど、私は誰かと上書きする

過去のわたしに 束縛されてればいい














9/28/2023, 11:07:11 AM

別れ際に

最期に覚えておきたいと触れた先に

消え失せそうな温もりを追って

手を握った

頭を撫でた

頬に触れた

忘れないように、と願って。


匂い、ぬくもり、声、笑顔、

全て、再び五感を使って感じることは出来ないけれど

悩んで立ち止まっている時、心が疲弊している時、

何故か脳裏に浮かぶのは、決まって毎回同じ。



いつまでも、ありがとう。


お母さん。


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