ジーキャー

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1/10/2025, 6:35:21 AM

 星を見る。夜空の下で。美しいとすら感じる。その中で飲むホットココアは美味しい。
 流れ星が駈け落ちていく。流星のかけらはどこへ行くのだろう。どこに墜ちていくのだろう。
 誰にも分からないとしても、そこに思いを馳せたりする。墜ちていく星はどんな物語を秘めて、地上へと墜ちていくのだろうか。
 ただの無機質な塊だとしても、そこに秘められた物語を想像の中で紡ぎ出していく。
 流れた軌跡はどのようなものなのか。真実は不明の中だとしても、想像の軌跡は描けるのだろう。
 燃え尽きる前の燐然とした美しさ。それに心を打たれていく。星にちなんだクッキーはホットココアとの相性が良くて、これも美味しい。
 冬空の天体観測に思いを馳せる。月面のクレーターを見ながらーー。

 ーー星のかけらはどこにあるのだろうか。どれだけ探しても、見つかることは無い。
地上に墜ちているものだろうか。それとも、燃え尽きたまま宇宙を漂っているのだろうか。
真相は誰にも分からないだろう。燃え尽きる星自身さえもーー。

1/8/2025, 12:35:25 PM

 リンリンと電話が鳴る。大切の時間に。なのに、電話の表示はフリーダイヤル。
 大切な時間を邪魔しておいて、フリーダイヤルとは。拒否して正解である。
 赤い表示。それは迷惑電話の表示。出る価値はあるのだろうか。価値は無い。
だから切る。こちらに掛けてくるほうが悪い。カット対象。文句は言えるなら言え。
できないことを知っている。同じ土俵に立つわけない。立たないことで勝利を得る。それが賢いやり方だ。
 と言うか、こちらから掛けるなら別に良い。しかし、受ける側にはなりたくない。
 それが本音である。嗚呼、それゆえに電話番には向かないのだろう。自分の欠点を知る。
フリーダイヤルは迷惑だが、自分を知れる切っ掛けになったのは良いこと。
 リンリンと鳴らさなければいい。バイブレーション機能。それで振動させればいいか。
どうせ、気にしない。掛けてくる友人はLINEで掛けてくるのだからーー。

1/7/2025, 12:16:36 PM

 風。風が吹いている。追い風だろうか。それとも、向かい風だろうか。はたまた、季節外れの狂い風なのかもしれない。
 向かい風ならば立ち塞がっている。歩みも遅くなってしまう。彼の0歩みも、彼女の歩みも。
 追い風ならばどんなに良いことだろう。彼や彼女の背中を押してくれる。
 狂い風ならば、的外れの方向に吹いていくのだろう。どこへ向かうかは狂い風次第ということか。
 繰り返し吹いている。吹き荒れるのだろうか。吹き止むと良いのだが。
雨も降るならば最悪だ。冬の雨は冷たい。冷たさをただ増していく。
 彼も彼女も凍えたくはないのだろう。出るとしても防寒はしっかりとしているはず。風邪を引きたくは無いから。
 場所を問わず吹いている。広い道も狭い道も関係なく。
 風は吹いていく。時代を巻き込んでいく。流れ着く先はどこなのか。彼も彼女もそれは分からない。知ることはできない。ただ、新時代へと向かうのみーー。

1/6/2025, 11:50:53 AM

 君と一緒にいたいと思った。
 毛並みが可愛らしい君と一緒に。
 抱きしめたら、モフモフしているのだろう。首に巻けたら生きているマフラーになるんじゃないかな。
 眠っている君の姿も可愛らしい。いつまでも眺めていられそうになる。
 鶏を狩ろうと飛び跳ねる君の姿は、とても凜々しく思えてくる。
でも、鶏の代わりに君にあげたいのはベリーだろう。
ベリーの赤い実を食べる君の姿はとても可愛らしい。
 しかし、君は決して懐くことは無いのだろう。孤高な姿も好きだ。
 君のために、君の顔を模したオブジェを建築しよう。
オブジェを君の家にしよう。君が喜んでくれるかは分からないけれど。
一人だと寂しく無いように、色違いの君の仲間も招待しよう。
大きなオブジェの家を建てて、走り回れるようにしよう。
 君の苦手な狼は別の所にいてもらおう。オブジェの外にね。骨で懐かせてから。
 そうすれば、君に対する私の想いは伝わるだろうか。伝わらないのかもしれない。けれども、私はそれでも構わない。
私の自己満足だとしても、君のことを想えるならば、その苦労は楽なものだ。
 私の可愛いキツネさん。あなたのために安全な場所を設けよう。
 狼に追われることの無い場所へと。あなたを誘おう。
 そこがあなたの安全地帯になるのだと信じてーー。

ーー彼の想いは伝わったのか。それとも、伝わらなかったのか。それは誰にも分からない。
けれど、そこには満足そうな表情をした彼の姿がそこにあるのであったーー。

1/5/2025, 10:44:02 AM

 冬の時は晴れている日が多い。雨が降ったのはいつ頃だったろうか。
 太陽は静かに地上を照らす。やわらかな光を放ちながら。
 雲一つ無い空は澄み渡っていて。世界の空は蒼で塗られたかのよう。
 夕方になれば寒さは厳しくなるけれど。それまでに家に帰ればいい。
 猫にとって日向ぼっこ日和なのだろうか。車の上のボンネットで包まりながら。
 冷たい空気だとしても、冬晴れの下にいると自分という存在がはっきりする。そんな感覚を感じることがある。
 夏だと自分の存在が曖昧になってしまう感じがするから。はっきりする冬が好き。
そう昔読んだ小説の中で彼女が言っていたような気がする。もう何年も前のことだろうか。
 懐かしい。そう感じながら、缶コーヒーを飲んでいく。午後をどう過ごそうかと考えながら。
微睡みの中でシャキっとする感覚。それが好きで冬晴れの下、コーヒーを飲んでいるのかもしれないーー。

ーー冬晴れの時は暖かく。微睡みを誘うかのように眠りについていく。
午後の昼寝は最高だと感じながらーー。

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