ジーキャー

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10/31/2024, 12:08:32 PM

 自分にとっての理想郷は他人にとってのディストピアである。
 この言葉を誰に伝えたいのか。それは、操れない人形を操ろうとする者に投げ掛けるだろう。
 崩壊の鐘の音色が鳴り響いている。誰も聞こうとしない。序曲が終わった。第一楽章が始まる。ラッパの音色が輪唱していく。
 彼らは見ていなかったのだ。大前提を見落としていたのだ。憤りを宿らせる。狂訳は成されると知らずに。
 ラッパの音色が吹き響いている。それでも聞こうとしない。七連の音色が重なり吹かれ、輪唱は広大に響き渡る。
 糸は切れ、穴は塞がれてしまっている。そのことになおも気づいていない。穴を塞いでいるのは、病の種子だというのに。
 遥か遠くからすぐ近くへと、確かに近づいている音色の音を塞ぐかのように聞こうとしない。ラッパの音色が吹き終える。
 種子が芽吹き、葉が育っていく。マリオネットの身体を蝕むように。
 バイオリンの音色が響き始める。崩壊の音色に合わせて。第二楽章に入ったかのように。
 葉は広がり蔦となりマリオネット全体へと絡まり縛る。決して離さないかのように。
 ドラムの音色が高らかに追走する。バイオリンの音色の後を追うかのように。それでも耳を塞いで聞こうともしない。
 ユートピアはディストピアへと変貌を遂げた! もう二度とあの頃へと返り咲くことは決して無い!
 再び鐘の音色が鳴り始める。ラッパもそれに追走するかのように吹き鳴らされる。
 聞いた者たちは、音色を耳にした者たちは、皆、発狂し出した。耳を塞ぐことすら困難になり始めている。
 花が咲き誇りゆく。病魔の黒花が女王のように。艶やかに。
 鐘が、ラッパが、バイオリンが、ドラムが、パタリと鳴り終える。そして、入れ替わるかのように、フルートの音色が響き渡る。
 発狂する者は後を絶たない。崩壊の音色を聞いてしまったから。
早々と狂ってしまえば良かったのか。それは誰にも分からない。ただ、崩壊の音色はあらゆる幸せを壊しゆくと言うことだけ。
だから聞きたく無かったと言うのに。
 フルートの音色に合わせて、ドラムが音色を鳴らし始める。次いで、バイオリンが。ラッパが吹き鳴らし出して、最後に鐘が鳴り響く。 
 最終楽章に入ったのだ。
 ユートピアを構成していたもの。それがいなくなれば、ディストピアへと真っ逆さまに堕ちていく。
 かつてのユートピアで女王のように君臨していた者は、ディストピアにおいて、嘆きの涙を流しゆくのみーー。

10/30/2024, 11:15:08 AM

懐かしく思うこと。そう聞かれたら、あなたはどう答えるだろうか。
 私なら、昔好きだったアニソンを聴いた時だろうか。
 今ではYouTubeで調べれば子供時代に見たり聞いたりしたアニメやゲームを知ることができる。
 その中で、好きだった曲をそのまま聴いたり、ホロライブなどのYouTuberさんたちやファンがカバーを出したりしている。ダイアの花などだ。
 2000年代のアニメやゲームの曲や裏技など、あらゆるものが調べれば分かる。あの時、クリアできなかったゲームの攻略法なども。
 今ではプレイすることができないとしても、見ているだけで懐かしいと感じられる。
ゲームの実況者によっては、イラつかされることもあるんだがね。
 アニメは色彩だけでも年代の差が表れてくる。リメイク版などが如実に感じられるだろう。気づいたら完結して、もう20年が経っていたとか。昔ハマっていた曲がリリースされて20周年を迎えていたりとか。そんなものがザラにある。
 今でも続いている長寿アニメなんかだと、時代の流れを感じられるのではないかね。
 子供の時は無邪気に見ていたアニメも大人になってから見返すと、こんな意味があったあったのかなんて思えてくるし。
 キャラクターだって、声を当てている声優さんを知って驚くことがある。
意外な人が意外なキャラクターの声を当てていたりしている。
 PTAから苦情が入って、スポンサーが降板したのに放送していたアニメの主人公役の人が、近年のアニメでも色んな役をやっていたりすると、凄いと思うし、懐かしくも感じられる。
 さて、これが私の懐かしく思うことだったがどうだっただろうか。
 では、次にあなたの懐かしく思うことを教えてほしい。時間はあるのだからーー。

10/29/2024, 11:32:29 AM

 それは問う。勇者とは人間でなければいけないのか。
人間以外にも勇者に成り得る力を秘めているのではないか。 
 何故、人は正義で魔物が悪なのか。その逆は無いのだろうか。
魔物とて邪心を捨て去れば、勇者に成り得るのではないか。
ドラゴンとて、ドワーフとて、精霊とて、エルフとて、同じではないか。
 聖剣とて同じ。人間にしか扱えないと、誰が決め、誰が定めたのか。 
神聖な力が宿りさえすれば、それ即ち、聖武具となり、聖剣に成り得る。
 扱う者が扱いやすい形を取った物がその者にとっての聖剣足りうるのではないだろうか。
また、物質でなければならないのだろうか。想いや信念が、それ自体が聖剣と成り得るのではないか。
誓約を付した物が誓剣となり、聖剣に成り得るのではないか。
 また、勇者は生きていなければいけないのか。死している状態ではいけないのか。
 遠い昔に死した勇者と、遙か昔から生きている魔王。その物語は、どこにあると言うのかーー。

ーーそれは問い続ける者の物語。誰にも知られることの無いもう一つの物語。
 やがて、観測者は描き産み出すのだろう。答えとなる物語を。
その観測者は誰なのか、それは誰も知らないーー。

10/27/2024, 10:56:45 AM

 淹れ立ての紅茶には香りがするそうだ。ティーパックで淹れた紅茶でも。
しばらく待たないと香りは出て来ないがね。
 しかし、私はすぐに飲めるペットボトルの紅茶が好きだ。
渇いた喉を早く潤したいから。香りを楽しむのは、楽しむ余裕ができてからでいい。
 そう思っていたけれど、香りを楽しむ余裕が私にも生まれてきたようだ。
ティーパックの紅茶だが、良い香りがする。何の種類かは正直言って分からないがね。
 輪切りにしたレモンなんてお洒落なのは、残念ながら無い。代わりにレモンジュースはある。スーパーで買ったものが。
紅茶の初心者にはこれで十分、美味しいレモンティーを楽しめる。けれど、何かが足りない。手軽さだろうか。
 砂糖はいらない。ストレートの紅茶でも十分美味しいから。
 やはり、飲み慣れているペットボトルの紅茶が良いのかもしれない。
私にはそれが性に合っているのだからーー。

10/26/2024, 10:30:47 AM

 愛言葉。それは相手に自分の想いを伝える言葉。ムーヴ・メッサージュ。
 相手にしか分からないように二人だけの合言葉を伝え合う。
 他者からすればただの暗号。別の意味へと導くのか。無意味に導くのか。
 想い人への愛が試されるもの。分かってしまえば微笑ましい。
 葉の数で時間を伝えたり、花言葉で想いを伝えたりするもの。
 相手への想いがある限り、愛言葉は花咲き乱れていくーー。

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