ジーキャー

Open App
10/29/2024, 11:32:29 AM

 それは問う。勇者とは人間でなければいけないのか。
人間以外にも勇者に成り得る力を秘めているのではないか。 
 何故、人は正義で魔物が悪なのか。その逆は無いのだろうか。
魔物とて邪心を捨て去れば、勇者に成り得るのではないか。
ドラゴンとて、ドワーフとて、精霊とて、エルフとて、同じではないか。
 聖剣とて同じ。人間にしか扱えないと、誰が決め、誰が定めたのか。 
神聖な力が宿りさえすれば、それ即ち、聖武具となり、聖剣に成り得る。
 扱う者が扱いやすい形を取った物がその者にとっての聖剣足りうるのではないだろうか。
また、物質でなければならないのだろうか。想いや信念が、それ自体が聖剣と成り得るのではないか。
誓約を付した物が誓剣となり、聖剣に成り得るのではないか。
 また、勇者は生きていなければいけないのか。死している状態ではいけないのか。
 遠い昔に死した勇者と、遙か昔から生きている魔王。その物語は、どこにあると言うのかーー。

ーーそれは問い続ける者の物語。誰にも知られることの無いもう一つの物語。
 やがて、観測者は描き産み出すのだろう。答えとなる物語を。
その観測者は誰なのか、それは誰も知らないーー。

10/27/2024, 10:56:45 AM

 淹れ立ての紅茶には香りがするそうだ。ティーパックで淹れた紅茶でも。
しばらく待たないと香りは出て来ないがね。
 しかし、私はすぐに飲めるペットボトルの紅茶が好きだ。
渇いた喉を早く潤したいから。香りを楽しむのは、楽しむ余裕ができてからでいい。
 そう思っていたけれど、香りを楽しむ余裕が私にも生まれてきたようだ。
ティーパックの紅茶だが、良い香りがする。何の種類かは正直言って分からないがね。
 輪切りにしたレモンなんてお洒落なのは、残念ながら無い。代わりにレモンジュースはある。スーパーで買ったものが。
紅茶の初心者にはこれで十分、美味しいレモンティーを楽しめる。けれど、何かが足りない。手軽さだろうか。
 砂糖はいらない。ストレートの紅茶でも十分美味しいから。
 やはり、飲み慣れているペットボトルの紅茶が良いのかもしれない。
私にはそれが性に合っているのだからーー。

10/26/2024, 10:30:47 AM

 愛言葉。それは相手に自分の想いを伝える言葉。ムーヴ・メッサージュ。
 相手にしか分からないように二人だけの合言葉を伝え合う。
 他者からすればただの暗号。別の意味へと導くのか。無意味に導くのか。
 想い人への愛が試されるもの。分かってしまえば微笑ましい。
 葉の数で時間を伝えたり、花言葉で想いを伝えたりするもの。
 相手への想いがある限り、愛言葉は花咲き乱れていくーー。

10/25/2024, 2:36:42 PM

 友達に会う。その時間はかけがえのないものになっていく。
 どんな関係だって、結婚していても、未婚であっても、同性でも、異性でも、仲良くなれば、皆友達になる。
 友達になるのに年齢は関係ない。どんな出会いをしたかなんて些細なもの。
 些細な切っ掛けで会話が始まり、気が合い始めて、仲を深めていく。一方的に話すのではなく互いの話を聞き合うために。
 時には沈黙することもあるだろう。でも、沈黙したからといって友達じゃない訳ではない。
 再び話し合う時を待つのも、また友情なのだからーー。

10/24/2024, 11:12:13 AM

 行かないで。と言われても、私は行くだろう。眠りにつくように。
 夢の世界。そこは記憶の整理が成されているところであり、創造の根源とも言える場所。
 夏目漱石の「夢十夜」のように、不可思議な体験ができる場所。
 明晰夢の持ち主でないけれど。この夢の体験を書き留めよう。
 現実の中では荒唐無稽であろうとも、夢の中においては、意味を成す前の状態とも言えるのではないだろうか。
 原子の集合体として、我々が存在しているかのように。原子が集合する前の状態が荒唐無稽の状態ではないだろうか。
 無知の中の知という言葉があるように、無意味の中に意味があるのではないのかね。
 意味を強く見出そうとするべきではないのだよ。ふとした時に意味というのは現れるのだから。
 それはまるで、川の中を泳ぐ魚のよう。意味という魚を捕らえようとするもの。無意味という川の中において。
 夢というのは流れゆく記憶なのかもしれない。流れに沿って行けば、記憶はやがて定着へと至れるのかもしれない。
 実際はどうなのか、私は知っていると言えないのだ。
 人にはそれぞれ個人差があるのだからーー。

Next