行かないで。と言われても、私は行くだろう。眠りにつくように。
夢の世界。そこは記憶の整理が成されているところであり、創造の根源とも言える場所。
夏目漱石の「夢十夜」のように、不可思議な体験ができる場所。
明晰夢の持ち主でないけれど。この夢の体験を書き留めよう。
現実の中では荒唐無稽であろうとも、夢の中においては、意味を成す前の状態とも言えるのではないだろうか。
原子の集合体として、我々が存在しているかのように。原子が集合する前の状態が荒唐無稽の状態ではないだろうか。
無知の中の知という言葉があるように、無意味の中に意味があるのではないのかね。
意味を強く見出そうとするべきではないのだよ。ふとした時に意味というのは現れるのだから。
それはまるで、川の中を泳ぐ魚のよう。意味という魚を捕らえようとするもの。無意味という川の中において。
夢というのは流れゆく記憶なのかもしれない。流れに沿って行けば、記憶はやがて定着へと至れるのかもしれない。
実際はどうなのか、私は知っていると言えないのだ。
人にはそれぞれ個人差があるのだからーー。
10/24/2024, 11:12:13 AM