眠たいね

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10/25/2023, 1:24:34 PM

恋を叶えたい少年の話




《ある儀式で幽霊を呼び出すと、何でも願いを叶えてくれる》

僕の学校でよく噂される話だ

実際に試した人はいないようだ

幽霊が怖いらしい



僕は今日、その《ある儀式》とやらの方法を知り

幽霊を呼び出すことにした

願うことは決まっている

彼女がほしいんだ

「来い・・・・・・!」

僕はそう叫び、儀式を終えた



『やあ!こんにちは少年!
 君の願いを言ってごらん?』



僕は目の前に出てきた、顔が整っている幽霊にそう聞かれ

「彼女がほしい」と願った

幽霊は怖いこと一つ言わず、OKとだけ言ってくれた

本当は幽霊なんて怖くないのかもしれない



『そうだ、代償を決めなくちゃ』



・・・いや、少しだけ怖いのかもしれない

代償なんて、きっと心臓一つだとか

そういう怖いものに違いない




『僕と、友達になってほしいんだ
 君に、彼女というものができるまででいい』




そんな代償で願いが叶うなら別にいい

僕は幽霊と友達になった








きっとこれが、人生が彩る友達との出会いなんて

あのときの僕は考えてもいなかっただろう

10/24/2023, 10:51:00 AM

初めて人と離れるということを知った少年





“明日にはここを出るからね”

一緒に冒険をしていた相棒の《ティア》。

女の子からは感じられない威力を持ち、僕よりも圧倒的に強い

ティアにいつも助けられてばかりだった。



長い年月が経ち、ティアは僕に言った言葉

僕はティアが言った言葉の意味がよくわからなかった

きっと、帰ってくるなんて思っていた



あの時言葉の意味を知っていて

それで、ティアの足を止めていたら

きっと今の僕は、一人孤独の仲

泣いていないんだろうな。

10/22/2023, 1:41:18 PM

病院に入院し続けている女の子の話





季節は

暑さが印象的な夏から

気付けば真っ白な粒がふわふわ飛ぶ

私の好きな冬に変わっていた



窓から見える公園で遊ぶ子供達

その子達によく元気をもらっている

ビビットカラーだった半袖から

淡いピンクや青で彩られた長袖の服

暖かそうで、とってもかわいい

そういえば、季節に変わり目には服を変える

《衣替え》は今頃だったんだ

いつも長袖です、真っ白な服だったから気づかなかったや



私も、

退院したら

あの子達みたいな可愛い服を

沢山着たいな

衣替えという文化を味わったことがない私なら

きっとあの子達よりもたのしく服選びで

時間かけちゃうだろうな



なんて、夢のまた夢だけれど

10/21/2023, 12:38:31 PM

人間不信の女の子の話



「もっと、私の名前を呼んで?」

「いくらでも呼んで差し上げますよ」



君しか信じれなくて、

私は君にすがって

毎日そんなことを言い合っては朝日を待つ

ずっと、この幸せな時間が続けばいい



そんなの、誰が願った・・・?




彼女はこの世から姿を消した

これからは貴女の名を呼んでも

誰も喜ばない

彼女が人間不信になったのは、周りに嫌な噂をされ

暴力や罵倒など、散々な事をされたから

僕は彼女を信じ、求めるこもの全てを渡してきた

耐えきれなかったのか

ああ、そうなんだね

「・・・・・・」

貴女の名前を

声がかれるまで叫んで呼べたら

どれだけよかったのか

今の自分は弱虫だ

10/16/2023, 1:59:05 PM

人間を信じられなくなった人の話




ある日を境に、僕は《嫌われ者》なった


変な噂が流れて
僕を殺したいとまで思う人も出てきた


その状況が、すごく怖かった

真っ暗な人の波に

いつも流されては苦しむ僕がいる


「僕だけは、貴方の味方です」


そう言ってくれた《光》がいた

そいつもまた人間で、信じていいのかわからなかった

だけれど君は



「ほら、手を取って
 貴方に似合うのはこんな世界じゃない」



少しだけ疑っていたけど

君はいつも、ずっと

僕の味方でいてくれた





ああ

今回は安心して人間を信じることができるよ

ありがとう

今は亡きやわらかな光の君へ

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