10/3/2025, 5:26:55 PM
黒塗りの顔が列をなす
その一つ一つが 誰かなど
わかるわけもないのに
ほら、と続けたあとの
うそぶく声に揺れる
誰かもわからないのに
誰かに重ねてしまう
そうやって何度も
心の中で黒を描き直して
あなたたちは誰?と 探りながら
日々 向き合っていく
10/1/2025, 10:25:12 AM
夏の少しの暑さが体に
絡まり続けて
秋なんて隙間に
追いやらた気がしてます
情緒の始末を
終えたならば
次は冬という現実で
手一杯になりまして
どこで秋を感じれば良いのかと
見上げる程の
木々も存在しない都市部では
赤や黄や橙といった秋の色味など
まるで無く
そう言えば季節は秋なのだと
思い出すだけなのです
夏の名残りがまだ色濃く
秋を隠しているだけなのだと
思い出すだけなのです
10/1/2025, 1:39:13 AM
線路の長さを 人生の旅と重ねる
錆びたレールは 枯れ草に絡まって
かと思えば
枕木の間に 別の命が芽生えていたり
爽やかな音が この駅の新たな住人だったり
旅と線路の 永遠性を描きつつ
列車と軌跡は 静かに 続いていく
9/28/2025, 8:14:20 AM
重なる 淋しさ
流れる 涙 涙
溢れて止まらない 愛憎の形
あぁ あぁ あぁ
傷ついたのは 私か貴方か
心の奥の 真実はいつも
言葉よりも 鋭い眼差しで
ぷすり ぷすりと
涙 涙 涙の理由は
あの日の選択にあったのかと
時を遡ることなどできず
涙 涙 涙の理由は
ただ静かに 流れてゆくだけ
9/17/2025, 12:37:51 AM
暗がりに 潜むその黒は
形が定まらぬ 恐怖の具現
見つめれば 見つめるほど
色は 濃く強く主張する
答えなき それ
哀れな それ
それは 壁に染み付いた囁き
枕元に立つ 誰かの吐息
探しても そこには誰もいないのに
視線だけは やけに絡みつく
忘れ去られた 古井戸の底
覗けば 引きずり込まれる底の底
一歩 踏み出せば二度とは
戻れない世界が待っている
それでも ここまで落ちたいと
願うのだろうか
答えは まだ
心にしまったまま
だけど
答えは もう
心の中では決まってはいる