光と闇の狭間で
瞳に映るものは
ただの色のない未来
面白味に欠けるのは
つまらない人生のせいさ
光と闇の狭間で
口ずさみ謳うのは
儚い命のメロディー
つまらない人生を
継続させるための歌さ
光と闇の狭間で
手を取り合うのは
永遠の繋がりを結ぶ証し
継続のために後退もして
切り替えていくのさ
退屈なこの世界を
塗り替えるため
最後まで光と闇を
行き来するのが現実なんだ
ダサセーターは
己の個性を表す模様
己がダサいと認めず
認めてはならぬと藻掻き続け
藻掻くほど 己のダサさが
浮き彫りになり
気づけば深淵を覗く者すら
その滑稽さを嗤い出す
ダサセーターは
己の個性を表すそのもの
ダサい己を 否定し続ければ
哀れさのあまりに
その滑稽さに失笑して
ダサいと認ることになる
それを避けようと藻掻けば藻掻くほど
ダサい醜態が丸出しになり
気づけば嗤う者は居なくなり
ただ ただ己の無様さに
涙が落ちるばかり
家族になろうよ
そんな言葉をくれたあなた
幸せになろうね
そんな言葉を返したわたし
あれから365日を数年重ねて
汚いともとれる側面を見せ合いながら
うまくいかないときもあったけど
離れるなんて選択肢はなかったね
ふたりの体温を分けあう夜が
ふたりだけの今日が明日が明後日が
大事な日々で あなたが大切な宝物で…
家族を増やさない?
あなたはいう
幸せにしようね
わたしはいう
近い将来 宝物が増える予感
そんな予感に揺れる 午後の昼下がり
モラルのない言葉の羅列を
叫びたい夜があるときにさ
誰かに聞いてほしいけど
誰にも聞かれたくもないそれらを
どうすればいいの?
誰か教えてよ
✕✕✕✕!って
怒鳴って 背中を向けて
手招きする無慈悲な怒りを
無視すればいい?
そうすれば誰も傷つかないのかな?
いいや 違うね
どうやったって そんな日は
傷つくことが前提なんだよ
むしろ大声で騒ぎたいんだよ
なんでわかってくれないんだよって
「わかってくれなくていい」
なんて強がりだよ
ああもう何もかも
嫌いになりたいな
そんな衝動がまた
僕を突き動かすんだ
とても嬉しいことがあった
それは一瞬のことだった
とても嬉しいことがあった
思い出して浸るには十分だった
思い出して浸るあいだは
一瞬が永遠になることを知った
とても嬉しいことがあるたびに
その一瞬 一瞬を重ねながら
私は永遠に忘れないでしょう