9/28/2025, 8:14:20 AM
重なる 淋しさ
流れる 涙 涙
溢れて止まらない 愛憎の形
あぁ あぁ あぁ
傷ついたのは 私か貴方か
心の奥の 真実はいつも
言葉よりも 鋭い眼差しで
ぷすり ぷすりと
涙 涙 涙の理由は
あの日の選択にあったのかと
時を遡ることなどできず
涙 涙 涙の理由は
ただ静かに 流れてゆくだけ
9/17/2025, 12:37:51 AM
暗がりに 潜むその黒は
形が定まらぬ 恐怖の具現
見つめれば 見つめるほど
色は 濃く強く主張する
答えなき それ
哀れな それ
それは 壁に染み付いた囁き
枕元に立つ 誰かの吐息
探しても そこには誰もいないのに
視線だけは やけに絡みつく
忘れ去られた 古井戸の底
覗けば 引きずり込まれる底の底
一歩 踏み出せば二度とは
戻れない世界が待っている
それでも ここまで落ちたいと
願うのだろうか
答えは まだ
心にしまったまま
だけど
答えは もう
心の中では決まってはいる
9/14/2025, 5:12:36 PM
白くぼんやりとした月
あまりの色の薄さに
夜に溶けていくのではないかと
不安になって君の名を呼ぶ
君は杞憂だと笑った
けれど
空を仰ぐその横顔が
どこか寂しげで儚げで
僕はもっと不安になるんだ
月と一緒に消えてしまわないように
ぎゅっと君の手を握る
強く強く握る
9/14/2025, 12:04:30 AM
何かを表したくて
だけど言葉は浮かばないから
空白のまま放置している
放置した空白は透明になり
やがて自身が何者なのかも
わからなくなるほど溶けていく
そうやって形を失うことも
もしかしたらひとつの答えなのかも
空白 それは何色にもなれる余白
空白 それは全てを飲み込む虚無
あなたたちならどう埋めるだろう
その問いさえ空白の中に吸い込まれ
ただ静寂だけが残る
9/13/2025, 6:15:22 AM
台風が過ぎ去って
ようやく
朝を迎えたというのに
この瞳に映るのは
荒れ果てた風景
そして静寂の中の孤独だけ