『虹の架け橋🌈』
びっくりするくらいに近い距離に虹がかかっているものだから、思わず手を伸ばした。
無論、その手は空を切って何も掴めなかった。
ここから二、三分も全力で走れば、あの虹の橋のたもとにたどりや着くことができそうなくらい、すぐそこにあった。
きっとあの橋を渡りきったとき、
目の前にある一つ大きな山を越えることができると、本気で思えるくらい、
すぐそこに、綺麗な光が輝いていた。
という思い出が作者にはあります。by作者
『既読がつかないメッセージ』
昨日から、君と連絡がとれていない。
君はたまに、ふらっと姿を消す。
日中ならまだしも、夜に居なかったり、一日中、長いときは三日居ない事もあった。
そういう時は、大抵、生きる術を持たずに消えていく。
お金はもちろん、食べ物も、必要な薬も、スマホも。
ただ今回は、家に君のスマホが見当たらなかったから、今回は持っていったのかもしれない。
でも、送ったメッセージに既読はつかない。
どこにいるか教えてくれる?
ちゃんと食べてる?
帰ってきて、二人で話そう?
体調崩してない?
ひとつも、既読がつく事はなくて。
夜勤が終わった明け方。家に帰ってきたら、身体中ボロボロになった、君が玄関に横たわっていた。
『秋色』
君の誕生日を聞いたとき、すぐに納得した。
君の素敵な笑顔がまるで、温かい、秋の色のようだったから。
誕生日って、特別なものだ。
なぜか、その季節に性格が似通う気がする。
夏だったら、快活だとか、冬だったら、お淑やかだとか、
偏見でしかないんどけど。
君の笑顔は、まるで秋色だよ。
お題に無理やり合わせた感が強い作品となってしまいましたね……by作者
『もしも世界が終わるなら』
大切な人に、「ありがとう」と、伝えさせて
『靴紐』
「あ、靴紐解けてる……」
君の隣で歩いていた時のこと。いつの間にか自分の靴の紐が解けていた。
今日は一緒にたくさん歩く予定でいたから運動靴で来た。そのため当たり前のように靴には紐が通っている。
このままではいつか転んでしまうな……。
「ごめん、ちょっと靴紐結んでいい……」
「俺結んであげようか?」
急に飛んできた言葉。まさかそんな言葉が来ると思わなくてびっくりしているうちに、自分の足元に君がしゃがみ込んでいた。
「……ん、できた」
君がその場を離れて自分の足元を見てみるとおかしな結び方になった靴紐が現れた。
「……?なんか違くない……?」
明らかに蝶々の形ではない紐がそこにある。
「……あんま、紐結ぶの得意じゃないんだよね……」
得意じゃないのか。じゃあなんで「結んであげようか」なんて言ってきたんだ。
まぁでも、
「結んでくれて、ありがとう……」
「お前には転んで痛い思いしてほしくないからさ」
やはり自分の隣にいてくれるこの人は優しい人だ。
だけど、せめて靴紐は結べるようになってね。