バスクララ

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6/18/2025, 1:43:21 PM

運命の赤い糸、縦の糸横の糸、アリアドネの糸……
糸は素朴だからなのかいろんな伝説やら歌詞やら某ゲームの帰還アイテムやらに使われる。
糸は結構すごいやつかもしれない。
織り成したら布になるし、布を加工すれば服や袋になる。
ということは布製品のほとんどは糸から出来ていると言えるかもしれない。
つまり糸は布の最小単位になるわけだ。
だが、こうも考えられる。
絹糸は蚕の繭を紡いで作られるため、絹糸に関しては繭もしくは蚕が最小単位になるのかもしれない。
他にも私が知らないだけでおそらく他の糸も最小単位はあると思う。
まあテキトーに考えてるだけだから詳しいことは他の頭のいい人が調べたり考えてくれる……かもしれない。
こんなアホ丸出しの考えを真面目に考えてくれる人がいればの話だけど。

6/17/2025, 3:09:58 PM

国内シェア一位のあのゲーム機の後継機がついに発売された。
だけど人気が高すぎてどのお店も抽選販売。
一応、あのゲーム機メーカーさんも抽選受け付けしてたけど……倍率がバカ高くて当たった人はほんの一握り。
私も弟も申し込んだけど見事に落選。
そりゃそうでしょうと思う私とは対照的に弟はめちゃくちゃショックを受けてガチ凹みしていた。
弟は「何かの手違いで届いたりしないかなー……」と諦めと期待の入り混じった目をして呟く。
……弟よ。いくら望んでも届かないのにそんな夢をみるんじゃありません。
そりゃ友達が豪運を掴み取ったのは凄いし羨ましいとは思うけども。
一緒にマルチプレイしたい気持ちもわかるけども!
だけど! 手違いで届くことは確実にない!
……とは言えなかった。
だから生あたたかい目をしていたら弟はため息をついてしょんぼりしていた。

6/16/2025, 12:30:30 PM

グー◯ルアースで散歩中、そういえば中学で離れてしまったあの子の家は今どうなっているんだろう? という思いが頭をよぎり、実家からてくてくスクロールしていった。
記憶の地図頼りだったけど思いの外道順は覚えてたようで、ものの数分で目的地に辿り着いた。
でも記憶の中にある外観とは全く違っていた。
きっと引っ越したのだろう。年賀状を送り合う仲でもなかったし。と自分を納得させたけど、それでも少しだけ寂しく感じた。

……しかし私はこの時大きな勘違いをしていた。
あの子の家だと思っていた家が実は別の友達の家で、あの子の家は全くの逆方向だったということを……

6/15/2025, 2:55:52 PM

マグカップを二つ用意して、一つは熱いコーヒーを、もう一つはぬるめのホットミルクを。
弟たちのために毎朝私が用意している。
上の弟は猫舌で苦いのが嫌い。
下の弟は熱いのが好きで甘いものは少し苦手。
食べ物飲み物の好みは正反対だけど、兄弟仲はとても良い。
マグカップをそれぞれ二人の席に置いたら最後にガラスコップを出して氷を二個入れる。
そしてキンキンに冷やしたアイスティーを注いで、トーストとサラダをテーブルに置いたらいつもの朝ごはんが完成。
さあ、二人を起こしてこなくちゃね。
全く、二人揃ってねぼすけさんなんだから。

6/14/2025, 11:58:43 AM

もしも君がただの人だったら、ボクと君は出会うことはなかった。
君の人生は波乱万丈なんて言葉では言い表せないくらい不幸と幸福の起伏が激しすぎた。
幼い頃に竜の生贄として捧げられたのにも関わらずどうしてだか竜の嫁になってしまうし、竜に力を与えられて不老不死になってしまったし、そのせいで欲深い人間に攫われ実験体にされた。
その実験の過程で君のクローン体……ボクが生まれてしまった。
その後竜が総攻撃をしかけて君を救出したけど……君は何もかも全て忘れていたね。
そしてどういうわけかボクを姉だと誤解した……
今、屈託のない笑顔でボクに話しかける君を見ていると嬉しいと同時に少しだけ胸が痛くなる。
ボクは君の黒歴史みたいな存在なのに、そんな顔を見せないでと……
あの場にいた大賢者が竜たちを説得し、ボクたちを誰も知らない異世界へと転移させた。
近くにあった村の人たちは言葉も通じない見知らぬ者であるボクたちを温かく受け入れてくれて、本当に感謝しかない。
ボクたちは今平和に暮らしている。
だけど、もし……もしも君の記憶が戻ったら……という最悪のことをふとした時に思ってしまう。
君にとって二度と思い出したくない出来事であるのは間違いない。
……だからその時は、その時になったら、ボクは君の前から姿を消すよ。
ボクは君の負の存在だ。本来ならいない方が正しい。
ボクがいることで君を苦しめてしまうのは嫌だ。
……だけど今は、今だけは、君の近くにいたい……
姉として共に暮らし笑うことを……許してほしい……

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