一年前、私は何をしていたのだろう?
と、日記をペラペラと捲ると『嵐解散かー。おつかれさん!』とか『コンクラーベは根比べではないらしい』とか『友達が豪運を掴んでいた。ちくしょー!
私もSwitc◯2欲しいのに!』とか書かれてあった。
……それから一年経ったんだなあとちょっとしみじみ思う。
というかS◯itch2発売したの去年か……
あっと言う間だなあ……
あなたは初恋をした日を覚えているだろうか。
私は覚えていない。
なにより当時は幼稚園に通うような年齢だったから日付なんてわかるわけがない。
だから私の初恋の日は一生わからないのだ。
まあ別にわからなくても何とも思わないが。
「ねえねえ、もし明日世界が終わるなら……今日何する?」
カフェで雑談中、友達が『いいこと閃いた!』とでも言いたげな顔でそう言ってきた。
私はコーヒー飲みつつ考える。
特別なことをしたいけど、世界が終わることを知っていたら公共交通系は軒並みやってないでしょう。そんな最後の日に仕事なんてしたくないだろうし。
となると旅館とかもアウト。なし崩し的に買い物も出来ないかもね。
……あれ? これは何も出来ないやつなのでは?
「……んーと、読書やゲームかな」
家で出来ることを言ったら友達はちょっとだけ驚いたような表情をした。
「あれ意外。美味しいもの食べるとか言うかなって思ったのに」
「そういうあなたは?」
「あたし? あたしはねー、寝る!
怖い思いしながら死にたくないし」
あっはっはと笑う友達。その答えになるほどと思ったけど、いざその時が来たら果たして寝られるのかなと少し興味が湧いた。
ま、そんな日が来ないことが一番良いんだけどね。
学びというものは素晴らしいものだ。
知らなかったこと、知りようもなかったこと、それらを知識に触れた時、どうしようもなく楽しい気分になる。
だから僕は君と出逢って、本当に良かった。
いつまでも僕の知識欲を満たしてね、広辞苑。
夜寝る時に耳を澄ますと耳鳴りのような高い音が聴こえる。
私はこれを静寂の音と勝手に呼んでいたが、どうやら他の人もそう呼んでいるらしい。
もしかしたら他にも勝手に名付けたものが実は大多数の人が使っているものというのがまだあるのかもしれない。
まあさすがにパッと思いつかないし、本当に私だけしか呼んでなかったら恥ずかしすぎるのでこの話題はここで止めておくことにしよう。