バスクララ

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11/9/2024, 1:56:41 PM

走馬灯のよう、という比喩表現がある。
人が命に関わるような危機的状況に陥った時、過去の記憶が次々と現れては消えていく、一種の臨死体験。
……まさかそれを僕が見ることになるなんて。
にわかには信じられなかったが、こうして見てしまったからには信じるしかないだろう。
……もう長くないんだな。
幼い頃に患った病気が少しずつこの身を蝕んでいく恐怖から解放されるという安堵と、彼女を置いて逝ってしまう心残りが涙となって目尻を伝っていく。
こんな僕のことを愛してくれている心優しい彼女。
結婚式の真似事もして、大人になったら本当に式を挙げようねと将来の約束までしたのに。……叶わなくなってしまうな。
唯一心配なのが彼女が僕の後を追ってしまうかもしれないこと。
生きていれば良いことは必ずある。僕よりも良い人が現れるかもしれない。
彼女は幸せになるべき人だから。
……ああ、眠くなってきた……
最期に脳裏に思い浮かんだのは、あの時の幸せそうな彼女の笑顔。
……どうか君は、……生きて。しあわせ……に……

11/8/2024, 12:52:18 PM

くだらないダジャレを思いついたり、謎かけを考えてみたり、時には妄想たくましく二次創作を膨らませてみたり。
それらを誰にも発表しなかったら意味のないことなのだろうか。
誰にも発表する予定のない言葉と文たち。
誰にも見せないのなら考えたって意味がない?
僕はそう思わない。
自分の中にある楽しいという感情、調べた単語の意味、言葉と向き合った時間はいつか巡り巡って自分を助けてくれる。
誰にも見せなくても自分の中にちゃんと経験として蓄積されている。
だから、意味のないことだと言って書くことをやめないで。否定しないで。
人に見せなくてもいいよ。自己満足でもいいよ。
僕は君の書く文が大好きだから。

11/7/2024, 1:25:46 PM

姉とわたしはお母さんのお腹の中からずっと一緒だった。
何もかも一緒だった。立つのも歩くのも喋るのも。
でもやっぱり大きくなるにつれて姉という個人、わたしという個人は違うのだなと感じていた。
姉は静かなところが好き。
わたしは賑やかなところが好き。
何かと周りから比べられ、共通点を見出されては勝手に喜ばれ、相違点を見出されては勝手に納得される。
だからこそ姉は必死に勉強して他の国に留学し、後にその国の民となった。もうわたしと比較されないために。
手紙はすぐに来なくなった。姉は何か一つのことに熱中すると他が疎かになるからきっとそうだと思っていた。
でも、そうじゃなかった。
……同じ空を見上げてるって思ってた。幸せに生きているって思ってた。
わたしとあなたは違うけど、それでもお互いかけがえのない姉妹だったよね。
そう信じているのはわたしだけかもしれないけど……でも、あなたのところに行くまではそう思っていてもいいよね。

11/6/2024, 12:47:28 PM

雨が降っている。
オノマトペで表すと、しとしと。
そんな感じの柔らかい雨。
空は灰色。明るい灰色。
もうすぐ雲の切れ目が見えるかな。太陽出るかな。
そうしたら虹、見えるかな。
たまには童心に返って空を見上げてわくわくするのもいいよね。

11/5/2024, 3:39:21 PM

暗闇にいた私にとって、あなたは一筋の光みたいなものでした。
あなたはいつも私を気にかけてくれて、時にはそばで笑っていましたね。
私はそんなあなたが大好きでした。
しかしあなたはもういない。
人と違う私をよく思わない人たちが、私が楽しくしているのが気に入らないと、そんな自分勝手な理由であなたに酷いことをしましたね。
あなたは今も生きている。でも、心は、精神は……
きっと彼らにとってこれは私への見せしめなんでしょうね。
でも、私にとっては最大のきっかけになり得ました。
……もし、あなたが元気でいたならば私のしようとしていることを、きっと止めるのでしょうね。
あなたは優しい人でしたから。
復讐は何も生まない。自分はそんなこと望んでないと言ったのでしょうね。
それでも、私の気がすまないのです。
……私はもうここには帰りません。
さようなら、私の愛しい人。
あなたのこと、この身が滅びてもずっと忘れません。

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