佑月

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1/20/2023, 11:40:13 AM

光届かぬ海の底。
彼女はその場所で、ただ、静かに唄をうたう。

その姿はヴィーナスより美しく、
その歌声はセイレーンより艶やかで、
その様子は海を慈しむ母なる神のようであった。

しかし、対照的に彼女の周りは
木の破片や海藻が絡み合った沈没船などが散らばり
まるで終末のようだった。

それでも彼女は唄うのやめない。
ただ、そこでじっと待っている。
今か今かと待ちわびて、今日も唄声を響かせるのだ。

1/19/2023, 11:06:10 AM

君に会いたくて手を伸ばしてみた。
しかし、虚空を切るばかりで
ただ虚しさだけがその手に残った。

1/18/2023, 1:10:34 PM

しばらく誰も居なかった部屋を空け、
机に置いてあった日記を手に取りページを開く。

そこには楽しかったこと、悔しかったこと、
辛かったこと、嬉しかったこと。
様々な記憶が書き記してあった。

私はそれを見て、ただ、静かに涙を流し
あの人の生きていた証をぎゅっと握りしめた。

1/18/2023, 2:43:08 AM

木枯らしが頬を撫でる。
何とも心地よく、穏やかなことか。
暖かい日差しをうけ
私はだんだんと瞼が重くなるのを感じる。

こんな平穏が毎日続くように
祈りをささげながら目を閉じた。

1/16/2023, 1:53:12 PM

美しい友情がある。
強く結ばれ、お互いを信じ、助け合う。

美しい恋がある。
惹かれ合い、分かち合い、想い合う。

美しいとは
ドラマであり、物語であり、劇場なのだ。

それ故に人々は「美しい」に価値を見出すのだろう。
その行為自体もまた、「美しい」のだ。

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